エコジン4・5月号

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概要:
エコジン4・5月号

BeforeAfter除染前(左)の画像で赤く表示されている部分が、放射線量の高いエリア。除染後(右)の画像と比較すると、その違いは一目瞭然。研究開発のポイント①医療診断装置向けに開発された高感度の半導体型放射線検出センサー・モジュールを採用。放射線検出エリアの256ピクセル(縦16×横16)すべてに素子を配置することで、高感度の放射線検知を実現、離れた場所から広範囲(10mの地点で視野8m×8m)の放射線量を効率良く測定することが可能に。除染によって出た汚染土などを一時保管する仮置場の安全性を理解してもらおうと、2月19日、福島県小野町の住民を対象に、同県川俣町の仮置場で「ガンマカメラ」を活用した現地視察会が開催された。ガンマカメラとは、放射性物質が放射するガンマ線の線量を測定した結果と、カメラで撮影した映像とを重ね合わせ、放射線量の高低を色分けして表示することで、目視で線量の高いエリアを確認できるようにした測定装置。つまり、現場の放射線量を“見える化”する装置だ。視察会では、汚染土などを入れたフレキシブルコンテナという容器を覆う、盛り土の遮蔽効果を確認するため、ガンマカメラで仮置場と周囲の林を撮影。するとディスプレイの画像には、仮置場を写した画面は一様に放射線量が低いことが表示され、覆土によって汚染された土壌から放射性物質がほとんど放出されていないことが確認された。また除染を行っていない林を写した画面では、色分けされ局所的に放射線量が高い箇所が存在することがわかった。参加者からは「本来、目で見えない放射線量が色で分かるというのは画期的。とても分かりやすい」との声も聞かれたという。小野町は、東京電力福島第除染現場の放射線量目に見えない放射線を可視化することで、除染作業の効果や、研究開発:日立コンシューマエレクトロニクス株式会社