エコジン4・5月号

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概要:
エコジン4・5月号

下部気道(<10μm)呼吸域(<2.5μm)終末細気管域上部気道(>10μm)どこで、どのように発生しているの?ボイラーや焼却炉、コークス炉、自動車、船舶、航空機などから排出されるほか、家庭内でもストーブの燃焼や調理、喫煙によって発生します。また、土壌、海洋、火山などから発生する自然起源のものもあります。そのほか、火力発電所や工場などから排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、石油取扱施設や森林などから排出される揮発性有機化合物( VOC)などのガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応することでも生成されます。PM2.5の生成メカニズム太陽揮発性有機化合物(VOC)オキシダント(Ox)窒素酸化物(NOx)二次生成二次生成一次粒子一次粒子PM2.5硫黄酸化物(SOx)人為起源自然起源(火山・黄砂・植物等)ボイラートラック工場火山植物SPM一次粒子人の呼吸器と粒子の沈着領域(概念図)鼻腔咽頭喉頭気管健康への影響は?気管支肺肺動脈毛細血管細気管支肺静脈肺胞PM2.5のサイズは、髪の毛の太さの30分の1以下。とても小さな粒のため、肺の奥深くまで入りやすく、ぜんそくや気管支炎など呼吸器系疾患や肺がんのリスクの上昇、循環器系への影響が懸念されます。環境省では、健康影響が生じる可能性が高くなると予測される濃度水準として、注意喚起のための暫定的な指針となる値を、1立方メートル当たり1日平均70マイクログラムと定めています。身を守る方法は?濃度が暫定的な指針となる値を超えた場合には、屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすことが有効です。医療用や産業用の高性能な防塵マスク(N95※1やDS1※2以上の規格のもの)を正しく着用すると、微粒子の吸入を減らす効果があります。PM2.5をはじめとする大気汚染物質濃度の現在の状況については、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」(http://soramame.taiki.go.jp)で速報値が公表されています。※1米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生衛生研究所)が認定したマスク※2労働安全衛生法に基づく国家検定に合格したマスク環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」19