エコジン4・5月号

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概要:
エコジン4・5月号

国際協力で世界のCO 2排出削減に貢献する二国間オフセット・クレジット制度日本と途上国との間で、新しい市場メカニズムの仕組みが動き始めています。日本の優れた技術や製品などを普及させ、途上国の温室効果ガス排出削減策を講じ、その削減・吸収分を日本の削減目標に活用する、その方法とは。二国間オフセット・クレジット制度のしくみ日本優れた低炭素技術等の普及や緩和活動の実施合同委員会でMRV方法論を策定ホスト国J C MプロジェクトMRV日本の削減目標達成に活用クレジット温室効果ガスの排出削減・吸収量MRV=測定(Measurement)、報告(Reporting)、検証( V e r f i c a t i o。n )この3つをきちんと行うことで、実効性の高い手法と態勢を構築する。JCM=二国間オフセット・クレジット制度(Joint Crediting Mechanism)。京都議定書では、温暖化防止対策のひとつとして「クリーン開発メカニズム」(以降C D M )が導入されている。途上国の持続可能な開発を促進しつつ温室効果ガスの削減・吸収のプロジェクトを実施し、そこで得られたクレジットをプロジェクトを実施した先進国の温室効果ガス排出量削減の数値目標に繰り込むシステムだ。だがこれまでにCDMの問題点として、国連が集中的にCDMを管理しているため、準備から登録までに2年以上の時間がかかり、その間に現地の実情などが刻々と変化して、適した対応を実施することが困難になることなどが挙げられていた。そこでいま日本が提案しているのが「二国間オフセット・クレジット制度」だ。途上国の状況に柔軟かつ迅速に対応しながら、日本の優れた技術や製品、システムなどを導入して温室効果ガス排出削減に貢献、それを日本の削減目標の達成に活用しようとするものだ。これまで各国で二国間オフセット・クレジットの実現可能性調査を行ってきたが、2013年度からは実際に制度を運用した事業が開始される予定となっている。12