エコジン12・1月号

エコジン12・1月号 page 26/36

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発行:2 0 12年12月エコローカル通信第三号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。愛知県・渥美半島表浜海岸DATA全長:57キロメートル特徴:遠浅の海岸その他:渡り鳥の飛来地....

発行:2 0 12年12月エコローカル通信第三号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。愛知県・渥美半島表浜海岸DATA全長:57キロメートル特徴:遠浅の海岸その他:渡り鳥の飛来地としても有名表浜海岸は、渥美半島の先端・伊良湖岬から浜名湖まで連なる全長57キロの遠州灘海岸のこと。弓状に広がる豊かな砂浜と海食崖が連なる景観も見事。多くのサーフスポットもある。地域市民と協働で行う砂浜保全活動文/柳澤美帆アカウミガメが産卵しやすい砂浜の環境を守れ!絶滅危惧種として、環境省のレッドデータブックに記載されているアカウミガメ。本州でも有数な産卵場所である、愛知県・渥美半島の太平洋岸(通称:表浜海岸)では、2007年から自動車部品や生活関連機器等を製造するデンソー豊橋製作所と、地元NPOの表浜ネットワークや大学等の教育機関が連携して、アカウミガメのふる里を守る活動を行っている。アカウミガメの産卵場所として重要なのは、豊かな砂浜だ。アカウミガメは5~9月にかけて浜に上陸し、産卵のために深さ50センチ程度の穴を掘る。しかし表浜海岸はさまざまな環境の変化により、砂の供給バランスに偏りが生じ、砂浜がやせ細ってしまうことが多い。そこで地域住民らが参加して、砂をせき止める堆砂垣をつくり、産卵しやすい砂山が形成されるよう活動を行っている。デンソーの筒井祐二豊橋製作所長は活動内容をこう説明する。「堆砂垣は砂浜のそばに生えているメダケ(笹の一種)などの植物を使ってつくっています。堆砂垣をつくりながら自然に触れ、それと同時に、ごみ拾いなど砂浜の美化活動も行っているので、地元の自然環境の現状も知ることができます。活動を通じて、近隣の26