エコジン10・11月号

エコジン10・11月号 page 28/36

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研究開発のポイント①左は南向きの窓に設置された“ルーバー”と呼ばれる格子戸。格子の適度な間隔が、夏の強い日差しを遮る設計だ。一方右は、ルーバーと窓の間に設置された特注のブラインド。冬はこれを下ろして断....

研究開発のポイント①左は南向きの窓に設置された“ルーバー”と呼ばれる格子戸。格子の適度な間隔が、夏の強い日差しを遮る設計だ。一方右は、ルーバーと窓の間に設置された特注のブラインド。冬はこれを下ろして断熱性を高める。家庭から排出されるCO?量は増加し続けており、2010年度は前年に比べて6.3%増。こうした事態を受けて2009年から研究開発が進められているのが、家庭でのCO ?排出量の収支を、住宅の長い寿命の中で“マイナス”に転換する「ライフサイクルカーボンマイナス住宅」、略して「LCCM住宅」だ。「近年、住宅の運用時の省エネを考慮し、断熱材を厚くしたり、太陽光パネルを導入するなどの工夫がされていますが、その設備の製造時にも多くのCO ?が発生しています。LCCM住宅は、運用時の省エネはもとより、家を建てるときや取り壊すときに排出されるCO?の削減にも着手しています」と、省エネルギー建築の専門家で、LCCM住宅の建築設備を担当する、独立行政法人建築研究所・環境研究グループの桑沢保夫博士は言う。この研究開発を受け、2011年にはLCCM住宅のデモンストレーション棟が完成。「使用する建材や、施工中の廃棄物などを住むほどに省エネに住宅の省エネ設備が進化する現在。建築時や解体時に出るC研究開発:独立行政法人建築研究所/場所:茨城県つくば市