エコジン10・11月号

エコジン10・11月号 page 26/36

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発行:2 0 1 2年1 0月エコローカル通信第二号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。秋田県大潟村DATA面積:170.05平方キロメートル総人口:3,305人世帯:1,087世帯琵琶湖に続....

発行:2 0 1 2年1 0月エコローカル通信第二号持続可能な社会作りを進めるさまざまな地方独自の取り組みを紹介するコーナーです。秋田県大潟村DATA面積:170.05平方キロメートル総人口:3,305人世帯:1,087世帯琵琶湖に続いて、日本で2番目に広かった湖・八郎潟を埋め立てて作られた村。人工的に誕生したため、公共施設や商業地、住居などが計画的に配置されているコンパクトコミュニティ。地域直流グリッド実証実験文/柳澤美帆C O ?排出量を減らす、直流電力供給技術の確立へ秋田県大潟村は、東北地方の中でも積雪が少なく、比較的風況が良い。そのため太陽光発電と風力発電に適しているとして、秋田県では早くから、大潟村周辺地域で自然エネルギーの普及に積極的に取り組んできた。2 0 0 9年秋から新たに始めたのは「地域直流グリッド」実証実験だ。「地域直流グリッド」とは、地域内に設置された風力や太陽光などで発電した電気を直流で送電し、電気製品に送るというシステムのこと。通常、私たちは電力会社の送電線から送られる交流の電力を使っているが、PCやその他家電で使う際、多くは再度直流に変換されている。この際のエネルギーロスを削減するだけで、1~ 3割もC O ?の削減ができると予測されている。県は大潟村の中心地にある「道の駅おおがた」で実証実験を開始。太陽光・風力発電と燃料電池を設置し、街路灯や管理棟内の照明、PCやエアコンなどの家電製品に電気を使用できるようにセッティングした。また電力が余った場合には蓄電池に電力を蓄え、電力が足りないときには、蓄電池の電力で賄える仕組みにした。最大約17キロワットの発電量に対して、消費電力は最大約4.1キロワット。現在に至るまで、ほ26