エコジン10・11月号

エコジン10・11月号 page 11/36

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独自開発された高精度樹脂選別システム内。高速ベルトコンベアにのったミックス樹脂が近赤外線によって材質識別されていく。高精度樹脂選別システムによって単一樹脂が取り出されていく様子。す」と、P E T E Cの冨....

独自開発された高精度樹脂選別システム内。高速ベルトコンベアにのったミックス樹脂が近赤外線によって材質識別されていく。高精度樹脂選別システムによって単一樹脂が取り出されていく様子。す」と、P E T E Cの冨田和之社長。そして取り出された“宝”の有効活用を推進するのが、モノづくり本部環境・品質センター環境経営推進グループの役目だ。「再生資源は石油からつくられるバージン素材に比べて使いづらい部分は多々あります。性能が劣化しているものは添加剤等を使って回復させるなど、リサイクル材を使いこなすための技術を開発しています」と環境推進チームの増井基秀参事は話す。その成果がふんだんに発揮されているのが、今年2月に発表された「資源循環商品シリーズ」だ。洗濯乾燥機、掃除機、炊飯器のボディの一部に再生プラスチックを、冷蔵庫にはテレビのブラウン管から再生されたグラスファイバーを用いた真空断熱材が使われている。「資源循環商品は電気料金が安くなる省エネ商品と違ってお客様メリットの訴求が難しい。お客様の反応を伺いつつ、今後の前向きな展開を考えていきたいと思います」と環境企画チームの冨田勝己参事は言う。持続可能な社会の実現を目指し、挑戦的取り組みである循環型ものづくりが継続されるかどうか、その鍵を握っているのは、メーカーだけでなく、私たち消費者が担う部分も大きいようだ。※1自動車820kg/台、奈良の大仏250t/体、ジャンボジェット115t/機として※2 PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、ABS(ABS樹脂)の3種類の樹脂を種類別に取り出せる。Clic炊飯器の製品本体に使用しているプラスチック製品のうち、再生プラスチック部分の割合は20%(再生材の含有率は8 9 % )。k!!再生資源が生まれ変わる「資源循環商品シリーズ」ボディ90%真空断熱材テレビのブラウン管から再生したグラスウールを使用した真空断熱材は、冷蔵庫に使われている。グラスウールに使用されている再生材の割合は90%。20%パナソニック株式会社http://panasonic.co.jp/index3.htmlパナソニックエコテクノロジーセンターhttp://panasonic.co.jp/eco/petec/11