エコジン8・9月号

エコジン8・9月号 page 9/36

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華道家として何ができるのか前野博紀さんは、華道の域を超え、舞台や空間の装飾まで、多面的に活動する気鋭の華道家だ。彼は、東日本大震災後、みずからの仕事とあらためて向き合うことになったという。「一華道家と....

華道家として何ができるのか前野博紀さんは、華道の域を超え、舞台や空間の装飾まで、多面的に活動する気鋭の華道家だ。彼は、東日本大震災後、みずからの仕事とあらためて向き合うことになったという。「一華道家として何ができるのか、あれこれ思い悩みました。すぐに被災地に飛んでいって鎮魂の花を生けることもできましたが、衣食住の課題が山積している現場で、果たして今それが必要なことなのかどうか。そこで、まずは東京で義援金を集めようと思い、昨年5月、東京・文京区の護国寺でチャリティーイベントを開催しました。これをきっかけに、震災復興にはかなりの時間を要するだろうから、単なる一時的なイベントではなく、継続的に活動ができる体制をつくりたいと思うようになったんです」そして発足したのが、「平成のはなさかじじぃず」。前野さんをはじめ、大鼓奏者の大倉正之助さん、バイオリニストの古澤巌さん、タップダンサーのHIDEBOHさん、クリエイティブプロデューサーの三好和彦さん、チェリストの大藤桂子さん、能楽師の津村禮次郎さんの7名からなるアーティスト集団だ。「華道家として継続して行える支援は何かと考えていた時、ふと、はなさかじいさんの歌が思い浮んだんです。正直者のおじいさんが枯れ木に灰を撒いて一09