エコジン8・9月号

エコジン8・9月号 page 28/36

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中は空洞鉄コンクリートいかり研究開発のポイント鉄とコンクリートを組み合わせた“ハイブリッドスパー型”の浮体を開発したことで、コスト削減に成功。中は空洞で、底にはコンクリートの重しが入っており、倒れない....

中は空洞鉄コンクリートいかり研究開発のポイント鉄とコンクリートを組み合わせた“ハイブリッドスパー型”の浮体を開発したことで、コスト削減に成功。中は空洞で、底にはコンクリートの重しが入っており、倒れないよう絶妙なバランスが保たれている。今年6月、長崎県五島市椛島沖に、羽根の部分の直径が22メートルの大きな風車が設置された。しかもそれは、中が空洞になっている円筒形の基礎を軸に、海上にぷかぷかと浮いているのだという。「浮体式洋上風力発電施設」と呼ばれるこの風車は、環境省浮体式洋上風力発電実証事業として設置され、研究開発には、京都大学と戸田建設などが携わっている。京都大学の宇都宮智昭准教授は、浮体式洋上風力発電施設の優れた点を、次のように説明する。「風力発電は、再生可能エネルギーの急先鋒と期待されていながらも、陸上に設置するとなると、騒音の問題など、クリアすべき課題がさまざまあります。しかし、洋上なら近隣に人家がないため、騒音は気になりません。陸上よりも風速が強く、その乱れも少ないことから、安定した発電量が見込めるのも大きなメリットです。しかも、日本は排他的経済水域の面積が世界第6位という海洋国なので、立地にも恵まれています」浮体式洋上風力発電は、日本の全エネル日本初、海に浮かぶ海上に風車を浮かべ、安定的かつ効率的に発電を行う浮体研究開発:環境省、京都大学、戸田建設等/場所:長崎県五島