エコジン8・9月号

エコジン8・9月号 page 10/36

電子ブックを開く

このページは エコジン8・9月号 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
面に花を咲かせる。あれは灰で花を咲かせたというより、おじいさんの思いで花が咲いたんじゃないか。そう思えてならなかったんです。華道家も、物理的に花を生けるだけでなく、人の気持ちや心に花を咲かせることが仕....

面に花を咲かせる。あれは灰で花を咲かせたというより、おじいさんの思いで花が咲いたんじゃないか。そう思えてならなかったんです。華道家も、物理的に花を生けるだけでなく、人の気持ちや心に花を咲かせることが仕事なんじゃないかと思うようになりました」??草月流の初代家元・勅使河原蒼風氏が、戦後、焼け野原の中でもらした「花がなければ土をいけよ。土がなければ、石をいけよ」という言葉も、前野さんを後押しした。がれきに花を咲かせましょうそして今年4月、「平成のはなさかじじぃず」の面々は、被災地にいまだ膨大に残るがれきに着目。アートを通してがれきの安全性を訴え、広域処理の手助けをする「花といのち~がれきに花を咲かせましょう」プロジェクトを立ち上げた。細野環境大臣の大臣室に、宮城県南三陸町のがれきを土台にした巨大な活け花を贈呈。環境省のサポートを受けて活動はスタートした。「まず、がれきが安全なものか左:被災地である岩手県宮古市でがれきを収集する前野氏。右:今年4月21日に、南三陸町で行われたワークショップ。仮置場に置かれていたパイプや鉄くず、木片等で作った土台に、花が生けられ、さらに子どもたちの描いたカラフルな絵が飾り付けられた。どうか自分たちの目で確かめようと、南三陸町と岩手県宮古市などに出向き、放射線量を測定することから始めました。仮に危険なものであれば我々も扱えませんし、がれきの安全性がこの目で確認できれば、広域処理が進まないのはおかしいと明言できますから。夏になれば、がれ10