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2018年1月30日

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2018年01月30日北の丸公園のハマメリス・モリス

皇居外苑バックナンバー2018 / 冬の花 / 北の丸公園ブログ

北の丸公園で、ハマメリス・モリス(Hamamelis mollis)の花が見頃です。

〈清水門展望広場のハマメリス・モリス〉

聞き慣れない名前ですが、中国原産のマンサク科の落葉小高木で、和名のシナマンサクで呼ばれることが多い花木で、ハマメリス・モリスは学名です。

マンサクの仲間でもっとも花が大きいことから、様々な園芸品種が作出されているそうです。マンサクの仲間は、種間交配で作出された園芸品種や実生苗なども広く流通しており、品種を特定することが困難な花木のひとつです。清水門展望広場の植え込みに植えられているこの木は、ハマメリス・モリスのクームウッド(H mollis cv Coombe Wood)という園芸品種等によく似ているため、今回の記事では学名のハマメリス・モリスを用いてご紹介してみました。

〈ハマメリス・モリスと旧江戸城清水門〉

日本原産の満作(マンサク/Hamamelis japonica)は、「まず咲く」の語呂合わせからついた和名というエピソードとともに、春の到来をいち早く告げる花としてよく知られています。

いずれ来る春に思いをはせるように咲きはじめ、一年で最も寒い"寒の内"に見頃をむかえるハマメリス・モリスは、数少ない寒咲きの花木として各地の公園やお庭などにも数多く植えられており、今ではすっかり日本の風景に溶け込んでいる樹木のひとつです。

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