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[研究代表者] |
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海中公園センター錆浦海中公園研究所 |
●内田紘臣 |
[海中公園センター] |
●藤原秀一、五十嵐誠、木村 匡 |
錆浦海中公園研究所 |
●御前 洋、森 美枝 |
八重山海中公園研究所 |
●野村恵一、近藤鉄也 |
[南知多ビーチランド] |
●黒柳賢治 |
[黒潮生物研究財団] |
●岩瀬文人 |
24,724千円
(平成11年度合計予算7,846千円)
サンゴ礁海域のサンゴ群集の周辺に普遍的に分布する砂底の砂層中に生息する生物に注目し、それらに隣接して生活するサンゴ群集の健全さを保障する海水環境の変化に敏感に反応する生物を砂中生物群集の中から探索し、かつ、サンゴ群集にとっての海水環境の変化がどのようなモニタリングにより、的確に捉えることができるかの可能性を追求することを目的に行われた。
その結果、サンゴ礁海域のサンゴ群衆に接して分布する、一見非常にきれいに見える白いサンゴ砂からなる砂底表層部に、多種の生物の生息が確認された。それらの砂層を一定量採取し、撹拌法によつて海水層中に浮き出る生物を、海水と共にミュラーガーゼGG54(目合0.328mm)で濾し、ガーゼ上に残った生物を同定・解析した結果、次のことが判明した。
1)そのような砂底の砂中から上記の方法で採取された生物は全て動物であった。2)採取された動物の大部分は1mmメッシュを抜ける大きさのもの、すなわちmeiobenthosであった。3)どの採集地点からもかなりの個体数が得られた動物群は、線虫類Nematoda,多毛類Polychaeta,橈脚類Copepodaの3類であった。4)上記3類の内、種レベルでの正確な同定、詳細なマニュアルによるモニタリングの広く一般への拡張、という2点を考慮すると、指標動物群として、多毛類のみがその可能性があるとの緒論に達した。
八重山での砂底の多毛類の調査から、次のことが判明した。1)八重山海域から36科128属220種以上の多毛類が出現した。またそのうちの多くの種が未記載種と思われた。2)約8㎏の採取砂より、18〜70種、80〜450個体の多毛類を抽出した。3)各調査地点での多毛類優占種がほとんど全く重ならないこと、また、優占種でない種でも、広く全調査地点に出現する種がある一方、各調査地点特有の出現種があること。
以上の結果から、海水環境の微妙な相違に対するmeiobenthicな多毛類の選好性が充分に照明されたと考える。この性質を利用して、サンゴ群集近傍の砂中の小型多毛類を調べることによって、サンゴ群集をとりまく海水環境の変化を的確に把握する可能性の大きいことが示唆された。
サンゴ群集、健全度、水質、砂中動物群集、モニタリング手法