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[研究代表者] |
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西海区水産研究所石垣支所沿岸資源研究室 |
●水戸啓一 |
[西海区水産研究所 石垣支所] |
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沿岸資源研究室 |
●水戸啓一、加藤雅也、小林正裕、栗原健夫 |
亜熱帯生態系研究室 |
●澁野拓郎、阿部 寧、高田宜武、橋本和正 |
沖合資源研究室 |
●小菅丈治、清水弘文 |
23,904千円
(平成10年度予算額 7,443千円)
サンゴ礁域の生物群集は非常に多様性に富んでいるが、どのような機構で実現しているかを解明するため、魚類群集、穿孔生物と空間利用者の群集、魚類と底生生物の相互関係について調査した。魚類群集では、八重山海域で各季節に広く潜水調査を行うことにより、サンゴ礁域の魚類群集は様々な環境でそれぞれ異なった種類組成を持ち、そのおのおのの環境で種類数が豊富で個体数にも偏りがないことを明らかにした。そして、サンゴ礁域全体として環境自体が多様であり、環境とそれぞれの魚類群集の相乗効果により、サンゴ礁域で非常に高い多様性が実現されているといえた。環境の多様性はサンゴ礁の存在によって、飛躍的に高まっていると判断できた。サンゴ礁域のある地点をとると棲み分けは明瞭ではないが、その中をミクロにみるとサンゴの形態やサンゴからの鉛直的距離で棲み分けているといえた。穿孔生物と空間利用者の群集では、琉球石灰岩と非石灰岩という異なる基質間を比較し、石灰岩において穿孔生物、空間利用者の多様度が高く、穿孔生物によって加工されやすい石灰岩基底の存在が「住み込み連鎖」の過程によって潮間帯生物の多様性実現に寄与していると解釈された。穿孔生物の多様性は、様々な形状や大きさの孔の存在につながり、種毎に孔の大きさ選好性が異なる空間利用者が多種共存する素地となっていた。魚類と底生生物の相互関係では、サンゴ礁アマモ場を利用する3種のヒメジ科魚類(インドヒメジ、オオスジヒメジ、オジサン)幼魚の採餌生態と餌生物の分布を調査した。アマモ場においてヒメジ科魚類幼魚3種が成長に伴いWATER COLUMNから底へと主な摂餌場所を移すと共に種間で摂餌場所の分割を行った。また、摂餌場所として同所を利用する場合も餌資源の分割を行うことで共存していることが示唆された。
魚類群集、棲み分け、穿孔生物、空間利用者、住み込み連鎖、ヒメジ類、アマモ場、餌資源の分割