検索画面に戻る Go Research



(366Kb)

[B−16 地球温暖化抑制のためのCH4、N2Oの対策技術開発と評価に関する研究]

(7)農耕林地から発生するメタンと亜酸化窒素の発生抑制技術の開発に関する研究

�.▲献△稜盛銘呂�らのメタンと亜酸化窒素の発生及び抑制技術に関する研究


[研究代表者]

農業環境技術研究所 環境管理部 影響調査研究室

●鶴田治雄

[農林水産省農業環境技術研究所]

 

環境管理部 影響調査研究室

●鶴田治雄、秋山博子、中島泰弘、須藤重人

[中国科学院南京土壌科学研究所]

 

物質循環研究室

●蔡 祖聰

(委託先)北海道大学大学院農学研究科

●波多野隆介

(委託先)東京農工大学農学部

●楊 宗興


[平成11年度予算額]

15,551千円


[要旨]

(1)世界の水田面積の約25%を占める中国において、主要な水田地帯の4地域8地点で1993〜1997年の間、クローズドチャンバー法により水稲栽期間中メタンフラックスを測定した。その結果、水稲栽培期間中のメタン年間発生量は地点及び年によって異なり、その範囲は1.6〜148gCH4m-2y-1であった。また、重慶では、排水状態が悪く湛水していた非栽培期間中のメタン発生量は最大36.2gCH4m-2と大きかった。非栽培期間中も排水の悪い地域からの栽培期間中及び非栽培期間中のメタン発生量が、中国全体の水田からのメタン総発生量に大きく寄与していると推測された。
(2)北海道三笠市の灰色低地土のタマネギ畑において、1995年〜1999年の5年間にわたり、無積雪期(4〜1O月)にクローズドチャンバー法で亜酸化窒素フラックスを測定した結果によれば、調査期間中の亜酸化窒素総発生量は3.5〜9.9㎏Nha-1の範囲にあり、施肥量に対する亜酸化窒素発生量の割合はどの年次も1%を超え、最高値は3.1%で、日本の他の地域の畑地からの発生量よりも大きかった。また亜酸化窒素は、春の施肥後の硝酸化成に伴なうものよりも、夏から秋にかけての発生量が調査期間中の総発生量の約70%と大きかった。これは作物が吸収し残した硝酸が脱窒されて放出した可能性が高いと推察された。
(3)モンスーンアジアの森林からの亜酸化窒素フラックスの調査研究を、東京八王子市の落葉広葉樹林地域で実施し、尾根部、斜面部、谷底部の各面積割合を勘案して見積もった年間放出速度はこれまでの温帯林の多くの結果より大きい0.62〜0.42kgNha-1であった。フラックスの季節変化は地温変化によく同調しており、両者は欧米のこれまでの研究と比較してはるかに強い相関関係を示した。おそらく水分が制限要因とならないことにより温度が微生物活性の主因子となったためであり、多雨であるモンスーンアジアでの特徴が明らかとなった。また、亜酸化窒素フラックスは渓流水中のNO3-の高濃度地域ほど高く、低濃度地域ほど低いという関係が見出された。


[キーワード]

 水田、中国、メタン発生量、北海道、タマネギ畑、亜酸化窒素発生、森林土壌