研究成果報告書 J98D0133.HTM

検索画面に戻る Go Research



(380KB)

[D−1.渤海・東シナ海における河川経由の環境負荷が海洋生態系に与える影響評価手法に関する研究]

(3)生態系モデルによる環境負荷の影響評価手法に関する総合的研究

��渤海・東シナ海における河川経由の環境負荷予測に関する国際交流研究


[研究代表者]

 

国立環境研究所水土壌圏環境部部長

●渡辺正孝

エコフロンティアフェロー

●WangQuan


[平成9年度〜10年度合計予算額]

3,525千円

(平成10年度予算額1,765千円)


[要旨]

 中国においては経済発展が急速に進展しており水資源開発、エネルギー開発等の増大、土地利用形態の変化、工業化さらには沿岸域への人工の集中に伴い汚濁物質や有害物質の排出負荷量が著しく増大している。特に河川経由の環境負荷の推定手法の確立は海洋生態系機能および生物種多様性に与える影響を評価する上で重要である。
 本研究ではNOAAのAVHRR画像データを用いて1997年10月に行った長江河口域でのメゾコズム実験期間での海域環境把握と長江河口域での環境負荷の推定を濁度について行った。1997年10月6日から10月20日までの15画像を用いて雲の影響を除去しコンポジェット画像を求めた。split-windowchannelアルゴリズムを用いて海水温(multi-channelseasurfacetemperature,MUSST)を求め、実測値との比較により10日間でのコンポジット画 像の適用可能性を検証した。1997年10月7日及び10月16日のseasurfacetemperatureの予測値と実測値との差は長江河口域においてほとんどの地点で0.5℃以内(最大の相異も1℃以内)であった。このことから得られたコンポジット画像は、東シナ海全域の海域環境を再現しており雲の影響を除去するのに有効であることが判明した。
 また、ランドサット衛星画像TMデータを用いた長江河口域における生態系観測を試みた。観測項目としてChl.a、浮遊粒子、表面水温(SST)を選択し、1997年10月13日のTMデータによってそれらの推定を行った。TM可視バンドを用いてChl.aと浮遊粒子の推定を、そしてTMバンド6を用いてSSTを推定した。大気による吸収、散乱と太陽光による閃光の影響を受けているTM可視光の大気補正に6Sコードを適用した。より広域のデータを用いた相関関係を求めるために、1997年10月9日のSeaWIFSデータから得たChl.a値を用いた。この結果、相関式として1og(Chl-a)=0.752-4.791og(TM1/TM2)を得た。同様に浮遊粒子については1og(S)=2.7+1.06logR(660、TM4)が得られた。SSTについてはTMバンド6を用いて求めた値とSplit・Window法によりNOAAデータから得られた値を1997年10月13日について求め比較した。この結果両者の差は0.386℃と小さく良好な結果が得られた。


[キーワード]

AVHRR,EastChinaSea,SST,TM,Chlorophyll-a,SuspendedSolids,6S