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[研究代表者] |
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水産庁西海区水産研究所 |
●岡村和麿 |
水産庁西海区水産研究所東シナ海海洋環境部生物環境研究室 |
●岡村和麿、清本容子、長田宏 |
8,863千円
(平成10年度予算額3,084千円)
1997年秋季及び1998年春季に長江河口域において、セディメントトラップを用いた沈降粒子のフラックスと粒子中の有機物の分解速度を測定する実験を実施した。その結果、沈降粒子フラックスは水塊構造の影響を強く受ける事が示唆された。すなわち成層が発達している時には躍層の上・下層で粒子フラックスの量・質に大きな差が見られるのに対して、鉛直混合が始まると再懸濁により海底の堆積物が巻き上げられ、その影響が上層まで達することにより粒子フラックスの量・質が均一化する傾向にあった。成層時の上層では生物生産が比較的活発になり、沈降粒子の化学組成から秋季には主に珪藻が、春季にはそれ以外の渦鞭毛藻等が主体の植物プランクトン組成であることが示唆された。また、秋季と春季ではC/N比が大きく異なり、秋季が春季よりも生物活動の影響を強く受けた粒子の比率が高いことが示された。沈降粒子中の有機物の分解速度を直接法及び酸素法の2つの方法で測定した結果、直接法では酸素法に比べ分解速度を過大評価する可能性が示された。また、分解速度を測定する沈降粒子の採集期間は、出来るだけ短くする必要があることが示唆された。酸素法の結果より沈降粒子中の有機物の分解速度は、陸源粒子の多い粒子組成を反映して低い値を示した。
東シナ海、長江河口域、セディメントトラップ、沈降粒子、分解速度