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[研究代表者] |
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国立環境研究所水土壌圏環境部水環境工学研究室 |
●村上正吾 |
[環境庁国立環境研究所] |
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水土壌圏環境部部長 |
●渡辺正孝 |
水環境工学研究室 |
●村上正吾 |
水環境質研究室 |
●内山裕夫、徐開欽、越川海 |
土壌環境研究室 |
●高松武次郎、越川昌美 |
EU-STFフェロー |
●Mary-HeleneNOEL |
生物圏環境部微生物生態研究室 |
●広木幹也、河地正伸 |
地球環境研究グループ海洋研究チーム |
●原田茂樹 |
地域環境研究グループ海域保全研究チーム |
●木幡邦男 |
65,458千円
(平成10年度予算額26,993千円)
長江河川水の流入に伴う海洋環境及び生態系に与える影響を把握することを目的として、1997年10月および1998年5月の2回にわたり長江河口沖合での海洋調査を実施した。長江起源水は表層(10m以浅)を伝わり秋季には東経123。付近、春季には東経124。以東まで達し(30%。等塩分線)、また本海域に供給される栄養塩のNm比は北緯31。30'東経122。30'(測点C1)においてそれぞれ32、47であり窒素過剰であった。植物プランクトンの現存量は秋季には長江起源水と外洋水のフロントで多かったが、春季にはフロントの内側で多かった。これは両季節共に東経123。付近で光制限条件から解放されたためであると考えられた。また植物プランクトンは秋季に珪藻類、春季に渦鞭毛藻類が卓越した。珪酸は両季節とも豊富に供給されており、優占種の決定はその他の要因(成層条件、N/P比など)によるものと考えられた。懸濁粒子に含まれる長江起源、特に人為起源元素の本海域への供給について検討したが、懸濁粒子中元素の殆どはプランクトン等の生物あるいは地殻起源のものであった。また底質からのリン供給の可能性について検討したところ、堆積物粒子に含まれるリンのうち6〜17%が生物の利用可能な形態であり、また間隙水中の溶存態無機リン濃度は水塊中の濃度に比べて4〜30倍高い濃度で蓄積していた。したがって特に冬季に著しい底質の再懸濁などによって本海域で欠乏しているリンが供給される可能性が示唆された。
長江河口域、栄養塩、植物プランクトン、懸濁粒子