研究成果報告書 J98B5231.HTM

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[B−52.アジア太平洋地域における地域温暖化の局地植生への影響とその保全に関する研究]

(3)湿潤温寒帯林における温暖化で引き起こされる森林の動態に関する研究

�_甲伐修念�き起こされる現植生の動態と分布の変化に関する研究

[研究代表者]

森林総合研究所森林環境部植物生態科

●峠田宏

[農林水産省林野庁森林総合研究所]

生産技術部 育林技術科 更新機構研究室

●田中信行、九島宏道

東北支所 育林部 土壌研究室

●池田重人

多雪地帯 林業研究室

●梶本卓也

育林技術研究室

●関剛

経営部防災研究室

●大丸裕武

関西支所 育林部 防災研究室

●小南裕志

木曾試験地

●森澤猛、酒井寿夫

[平成8〜10年度合計予算額]

20,650千円

(平成10年度予算額8,698千円)

[要旨]

 日本の山岳地植生に影響する要因としては、温度と積雪がとくに重要である。本課題では、温暖化の積雪環境への影響予測、雪田草原、亜高山帯針葉樹林、風衝低木林などを対象として温度と積雪の影響予測、ブナ林の種多様性やダケカンバの植物季節への温暖化の影響予測を行った。温度と冬季降水量から積雪水量を推定する式を開発し、1�劵瓮奪轡紊瓦箸虜蚤臉兩秧緡未鮨篦蠅靴拭5げ垢離僖薀瓠璽拭爾鯤儔修気擦襪海箸砲茲蝓�気温の変動に対する積雪量変化の地域分布の推定が可能である。気温の変化に対する最大積雪水量の変動割合は本州日本海側の平野部が顕著であり、東北中央部においても同様の減少傾向が予想された。雪田草原の影響を融雪量と植物分布の関係からみると、気温の上昇によって雪田草原の大きさそのものの変化は小さいが、雪田草原内の消雪時期を反映して植物種の組成や分布が大きく変化することが予測された。花粉分析の結果、湯森山周辺では、現在みられるアオモリトドマツ林が成立した時期はおおむね1000年前であるが、現林分の最上部まで広がったのはさらに新しい時代であった。風衝低木群落では、温暖化で春季の気温・地温が上昇することによって、結実までに長い期間を必要とする低山性の種により有利に働く。そのため、北方に分布の中心を置く種に代わってこれらの種が優占していく変化が予想される。関東甲信越のブナを含む森林の温暖化の影響として、日本海側ではブナ林の種数の若干の増加が、また太平洋側では種数にあまり変化がないことが予想された。この他、アオモリトドマツの樹冠破壊、ダケカンバの植物季節についての調査・解析を実行した。

[キーワード]

温暖化、積雪環境、更新、植物季節、ハイマツ、アオモリトドマツ、ブナ、雪田植生、風衝低木林