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[研究代表者] |
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[資源環境技術総合研究所大気圏環境保全部] |
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大気計測研究室 |
●吉山秀典 |
[資源環境技術総合研究所] |
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大気圏環境保全部大気計測研究室 |
●白波瀬雅明、小暮信之、大井明彦 |
環境影響予測部広域域間環境研究室 |
●古賀聖治 |
(委託先) |
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同志社大学工学部 |
●伊藤正行 |
24,000千円
(平成10年度予算額7,911千円)
対流圏に浮遊する微粒子による地球温暖化への影響を検討することを目的として、微粒子の化学組成や光学特性、さらに地球環境への影響についてのシミュレーションを検討する。
対流圏のエアロゾル中の硫黄分を高感度で測定するため、硫黄分分析装置(SCD)を適用できるように設計試作した。最初、SO2ガスにより性能を検討した結果、最低測定限界1.2ppbを確認した。さらに、硫黄元素を含んでいる硫酸アンモニウムエアロゾルを発生させて、濃度測定を行って性能を確認した。
粒子の特性測定については個々の粒子にレーザ光を照射して得られる散乱光の角度分布を迅速に測定する装置を開発した。この装置を用いることにより、1個の粒子の測定時間は40ミリ秒と非常に短時間であるため、多数の粒子を測定できる利点があり、未知の微粒子の粒径と屈折率を推定できる。PSL標準粒子と蚊取り線香の微粒子を発生させて散乱光を測定し、粒径と屈折率を推定した。
地球環境への影響についてシミュレーションについては、大気エアロゾルが変動した場合に生じるグローバルな太陽放射量および地表面温度の変化を数値解析により求め、その際引き起こされる地球環境への影響について考察した。最初に計算結果と実験観測値を比較することによって、LOWTRAN7の妥当性の検証をおこない、成層圏エアロゾル変動シナリオを設定し、そのシナリオに従ってグローバルな太陽放射量および地表面温度の変化を検討した。
エアロゾル、組成分析、光学特性、気温変動、シミュレーション