研究成果報告書 J98B0641.HTM

検索画面に戻る Go Research



(373KB)

[B−6.陸上生態系の二酸化炭素動態の評価と予測・モデリングに関する研究]

(4)グローバル・カーボン・サイクルモデルの開発

�’昔啅斑楼茲離�ーボン・サイクルモデルの開発

[研究代表者]

農業環境技術研究所地球環境研究チーム

●袴田共之

[農林水産省農業環境技術研究所]

企画調整部地球環境研究チーム

●袴田共之

環境管理部生態管理研究室

●松本成夫(現、国際農林水産業研究センター)・三島慎一郎・織田健次郎

(委託先)

茨城大学理学部

●塩見正衛・大久保忠旦

[平成8〜10年度合計予算額]

9,005千円

(平成10年度予算額3,005千円)

[要旨]

 農林地域のカーボン・サイクル・モデルの開発と二酸化炭素動態の評価について、有機物フローモデルを利用して、牛久沼集水域(関東地方の代表的平地農村)、取手市(都市近郊農村)、川越市福原地区(都市近郊野菜栽培農村)、茨城県里美村(畜産の比重が高い)の有機物フローにともなってその地域で発生する平均的土壌呼吸を推定したところ、それぞれ、1.71、2.81、1.87、3.00Mg/ha/yrであった。これら値は、既知の温帯地域の有機質耕地土壌の呼吸量に比べ、やや低い結果であった。農耕地の炭素収支に直接影響する農地還元有機物は里美村が他の地域に比べ多かった。これは、畜産に由来する多量の有機物が農地還元されているためであるが、その主要な源は地域外から購入される飼料や敷料であった。取手市の場合、やはり地域外からの有機物が多く、その多くが環境負荷となっているが、それらは主として食生活に由 来しており,両地域は好対照をなしている。里美村では、有機物の農地投入の多いことにより土壌呼吸量が他地域に比べて多いだけでなく、窒素の環境負荷も多いことが認められ、有機物を周辺地域へ搬出する方策などを検討する必要性が示唆された。このように、本モデルによる解析は、単に農地や環境に投入される有機物の多寡のみでなく、どのような経路でそれが持ち来たらされるかの解明に有効であり、対策のための指針を得るために効果的と考えられる。

[キーワード]

農村地域、有機物フロー、土壌呼吸、土壌有機物分解モデル