研究成果報告書 J98B0631.HTM

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[B−6.陸域生態系の二酸化炭素動態の評価と予測・モデリングに関する研究]

(3)土壌生物機能のモデル化と定量的評価

�‥攵軾�生物機能の定量的評価

[研究代表者]

農業環境技術研究所

環境管理部生態管理研究室

●三島慎一郎

[農林水産省農業環境技術研究所]

環境管理部 資源・生態管理科生態管理研究室

●三島慎一郎・織田健次郎

[平成8〜10年度合計予算]

7,506千円

(平成10年度予算額2,500千円)

[要旨]

 本研究では森林生態系の炭素循環において林床からのCO2発生に占める土壌微生物の寄与を明らかにすることを目的とする。気候条件の異なる二つの森林(岐阜大学流域環境研究センター高山試験地:以下高山と、栃木県西那須野町草地試験場:以下草地試)において、リターと土壌を時期を変えて採集し、微生物バイオマスと微生物バイオマス当たりの呼吸速度(Metabolic Quodent:MQ)の温度依存変化を調べた。また、現地における地温を測定した。微生物バイオマスの季節変動は、両森林において異なっていた。高山の土壌中では、冬季にバイオマスが高くなり秋に向かって減少していた。草地試では土壌の15-35�兪悗鮟�きバイオマスはほぼ一定の値であった。AO層中では、両調査地ともバイオマスは変動したが一定の傾向は見られなかった。両調査地ともMQの温度依存変化は、時季により変動はしなかった。微生物バイオマスとMQの温度依存変化、及び調査地における地温から、微生物バイオマス由来のCO2発生量を推定した。対照として過去の研究による地温と林床からのCO2発生速度の相関式を用いて林床からのCO2発生量を求めて比較を行なった。1998年1年間をトータルしてみた場合、林床からのCO2発生量に占める微生物バイオマス由来のCO2発生量の割合は、高山では48%、草地試では77%であった。しかしこの割合は月毎に見ると、微生物バイオマスの変動に比例して変化していた。重回帰分析により、微生物バイオマスを介して発生するCO2量に与える温度と微生物バイオマスの変動の影響を求めたところ、微生物バイオマスの変動よりも温度の変化の方がより強く影響していることが示された。

[キーワード]

微生物バイオマス,土壌呼吸,森林生態系、炭素循環