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[研究代表者] |
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国立環境研究所環境健康部 |
●青木康展 |
[環境庁国立環境研究所] |
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環境健康部部長 |
●遠山千春 |
生体機構研究室 |
●藤巻秀和 |
病態機構研究室 |
●青木康展 |
(委託先) |
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京都大学医学部 |
●野田亮 |
紫外線の健康リスク評価を行うに当たり、実験的に波長一作用相関性(アクションスペクトル)を求めることは重要である。これまで、哺乳動物細胞のゲノムDNA上で紫外線により発生する遺伝的変異のアクションスペクトルは明らかにされてこなかった。本研究では、HSV-tk遺伝子を導入したラット線維芽細胞を用いて、UV-AおよびUV-Bの作用によりHSV-tk遺伝子上に発生した変異のアクションスペクトルを求めた。その結果、320nmよりも長波長の領域においては、紫外線の細胞障害性と変異原性ともにそのスペクトルは、DNAの紫外線吸収スペクトルよりも相対的に高い値を示した。300nmと320nmの紫外線照射によるHSV-tk遺伝子の変異を比較した結果、(1)�侫瀬ぅ沺爾△襪い�cオリゴマーが両波長の主な標的である、(2)比較的大きな欠損は300nmで照射量に依存して増加している、(3)タンデムな二重変異は両波長で照射量に依存して増加していたが、多様な変異のクラスターは320nmで増加している事が明らかとなった。このことは、UV-B領域よりも長波長側で発生する変異は、紫外線照射の直接的な作用によるものばかりではなく、活性酸素種の作用など間接的な作用によっても引き起こされることを示唆している。また、これまで紫外線照射による変異は比較的高線量率の条件下で調べられてきている。そこで実際の人への照射条件を想定い比較的低線量の照射条件下での300nm及び320nmUVBが示す変異原性を検討した。その結果、低線量率/長時間の照射の方が、高線量率/短時間の照射よりも変異原性が高いという結果を得た。また、300nmの紫外線照射の際には低線量率の場合に、小さい変異の発生頻度が高くなっていた。これらの結果は、弱い紫外線に長時間当たる方が、強い紫外線に短時間当たるよりも変異を発生する可能性が高い事を示唆している。
培養細胞を用いた実験と並んで、動物個体に発生する変異を定量的に測定する事もリスク評価には必要である。UVBが魚の胚発生に与える影響を調べ、さらに変異原性を調べるためのモニター遺伝子を遺伝子導入した魚の胚を用いて動物個体のゲノムDNA上で発生する変異の検出を進めた。
HSV-tk遺伝子、変異原性、線量率、形態形成異常、アクションスペクトル
(UVBの変異原性・線量率効果と変異原性に関する研究)