研究成果報告書 J98A0121.HTM

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[A−1.衛星データ等を活用したオゾン層破壊機構の解明及びモデル化に関する研究]

(2)極域・中緯度域相互作用とオゾン層変動に関する研究

�‥譽轡戰螢�及び日本における地上からの観測によるオゾン層変動の解明

[研究代表者]

国立環境研究所大気圏環境部

上席研究官

●中根英昭

[環境庁国立環境研究所]

大気圏環境部上席研究官

●中根英昭

高層大気研究室

●杉本伸夫、松井一郎

地球環境研究グループ

オゾン層研究チーム

●秋吉英治

衛星観測研究チーム

●中島英彰

科学技術庁特別研究員

●長浜智生

(委託先)

東北大学 大学院理学研究科

●福西浩、村田功

名古屋大学 太陽地球環境研究所

●小池真、近藤豊

名古屋大学 大学院理学研究科

●小川英夫

[平成8〜10年度合計予算額]

186,576千円

(10年度当初予算額63,492千円)

[要旨]

 北半球冬・春季の極渦内では1995年以降3年間にわたって低温傾向が続き、南極オゾンホールと同様な機構のオゾン層破壊が明瞭に観測された。中緯度のオゾン減少トレンドと極域オゾン層破壊の関連を明らかにするためには、極渦内のオゾン減少の把握、中緯度地域が極渦の影響を受ける頻度と程度、極渦の影響とオゾン及びオゾン破壊関連物質の関係、を明らかにする必要がある。本研究においては、東シベリアのヤクーツクにおけるオゾンゾンデ観測、欧州との共同研究であるオゾンゾンデMatch等によって極渦内のオゾン層破壊を明らかにすると共に、北海道の母子里や陸別におけるオゾンゾンデ観測、地上からの遠隔計測によって極渦が中緯度に南下した際のオゾン及びオゾン層破壊関連物質の挙動を観測した。極渦に関する情報については、欧州中期予報センター(ECMWF)客観解析データ等を用いた解析によって明らかにした。特に、1996年4月中旬−下旬のケースでは、極渦の到来をECMWFの予報データに基づいて予測した上で、母子里のオゾンゾンデ観測と陸別のFTIRによる赤外分光観測を重点的に行った。その結果、北海道上空に極渦が到来した時にはオゾンが最大50%から60%減少していることを明らかにした。この時、HClはHFや(HCl+C10N02)と比較して相対的に減少しており、オゾン減少が見られた気塊中は極域成層圏雲(PSC)による不均一反応の影響を受けていることが明らかになった。また、更に観測事実を積み上げるために必要な測器(ミリ波オゾン分光計、気温観測用レーザーレーダー、シベリア配備用FTIR)の整備を行った。

[キーワード]

北極域オゾン層破壊、極渦、PSC、不均一反応、渦位解析、FTIR、可視分光計、ミリ波分光計、レーザーレーダー、オゾンゾンデ