研究成果報告書 J97G0110.HTM

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[G−1 砂漠化防止対策適用効果の評価手法の開発に関する研究]


(1)砂漠化防止対策効果の環境立地的評価手法の開発に関する研究


[研究代表者]

農業環境技術研究所 環境管理部 環境立地研究室

●今川 俊明

[農林水産省農業環境技術研究所]

環境管理部 資源・生態管理科

環境立地研究室

●今川 俊明・藤原 英司

環境資源部 土壌管理科

土壌保全研究室

●谷山 一郎・白戸 康人

環境生物部 植生管理科

保全植生研究室

●根本 正之・大黒 俊哉

(委託先)

東京大学 農学部

●武内 和彦

筑波大学 農林学系

●田中 洋介・石 敏俊


[平成7〜9年度合計予算額]

45,315千円

(平成9年度予算額 14,579千円)


[要旨]

 中国内モンゴル自治区奈曼旗を対象として、砂漠化防止の対策技術選択と土地利用配置を適正に行うために、地域の砂漠化インパクトに対する許容量(環境容量)を明らかにし、砂漠化防止対策の適用効果を環境立地的視点から評価した。その結果、

 �/∪検�土壌、地形は相互に関連しており、砂漠化進行の様式や程度の違いを植生や土壌を指標として把握することができた。�∧�牧試験により、対象地域の放牧草地においては、緬羊4頭以下が適正な放牧圧であることがわかった。しかし環境容量を上回る放牧圧が継続して加わると、低飼料価草種の割合が次第に増加し、緬羊の体重も減少していく。したがって、禁牧を含めたローテーション利用も同時に取り入れていくことが、砂漠化防止及び生産性維持の両面からみて望ましい。��ランドサットTMデータの赤バンド(TM3)と草地の現存量の間には高い相関があり、奈曼旗全体の草地の現存量が推定できた。また、現存量と家畜に食べられる草の割合(負荷率)から放牧圧を求めたところ、中部〜北部の多くの地区(郷鎮)で4頭/ha以上の放牧圧がかかっていることがわかった。�ぢ仂歟楼茲料霖浪�良には、窒素肥料の施肥が有効であることがわかった。また、禁牧による効果も大きいことが明らかになった。また、砂丘固定を中心とした対策技術がある程度有効であることが明らかになったが、流動砂丘を効率的に固定し、植生回復を促進するためには、砂丘の地形的位置に応じて対策技術を複合的に適用していくことが望ましい。�ィ欧弔梁爾鯊仂櫃法⊆忙�導入にともなう放牧圧の軽減可能性を検証した結果、舎飼畜産の導入・拡大を前提にした土地利用の適正化によって、砂漠化の防止と農家経済の改善とは両立することが明らかとなった。�ζ獎愆�における自然・社会・経済条件による砂漠化プロセス、砂漠化防止・回復技術の効果のちがいをとりまとめた。


[キーワード]

 中国、砂漠化、対策技術、環境容量、土地利用