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[研究代表者] |
中央水産研究所海洋生産部変動機構研究室 ●川崎 清 |
[水産庁 中央水産研究所] |
海洋生産部変動機構研究室 ●広江 豊 |
９，６３４千円
（平成８年度予算額 ３，０４６千円）
サンゴ礁の広域的なモニタリングを衛星画像を用いて行う手法について検討した。その結果、ＬＡＮＤＳＡＴ−ＴＭ画像が空間分解能の良さ、画像数の多さ、バンド数の多さに優れており、この目的に適していることが分かった。異なる時期の画像の比較からその間の変化を抽出するためには、太陽照度の差や地形と潮位による水深の差などの影響を消去する必要があるが、適当な２つのバンドの比を求めその比の差で画像を描けば、太陽照度の影響を消去し水深による光の消散の影響も低減することとなって、赤土流出を捉え得ることが明らかとなった。また、２つのバンドの比の差ではまだ地形や潮位による水深の差による影響を除くことができないが、バンドの比の比を採って画像を描けば地形による水深の差の影響が消去されて潮位の差の影響だけになり、潮位の差の影響は潮汐表などから推定が可能なのでさらに精度を上げ得ることも明らかとなった。水中の消散係数は透明度の季節変化、富栄養化の進行、時化による濁りなどによって変化する可能性があるので、現場観測などにより補正する必要がある。
サンゴ礁モニタリング、衛星画像解析、ランドサットデータ、琉球列島