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[研究代表者] |
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琉球大学理学部海洋自然科学科 |
●日高道雄 |
琉球大学理学部海洋自然科学科 |
●日高道雄・山里 清 |
琉球大学放射性同位元素取扱施設 |
●山城秀之 |
8,727千円
(平成8年度予算額 2,757千円)
本研究では、サンゴに及ぼす様々な環境要因の影響を調べるためにサンゴの健康度を示す指標としてなにが適しているのかを調べること、人間活動による海水の富栄養化がサンゴの成長にどのような影響を及ぼすかについて調べること、そして様々なストレスによりサンゴが白化する機構を明らかにすることを目的とした。
光合成速度、石灰化速度、糖含量、共生藻密度は暗黒下で低下することから、これらのパラメータはサンゴの健康度の指標となると思われる。
高濃度のアンモニア(30−60mM)を添加した海水中で飼育したアザミサンゴでは、共生藻密度は変化しなかったが、成長速度は有意に低下した。このことは高濃度のアンモニアがサンゴに直接作用して成長速度の低下を引き起こしていることを示唆する。
アンモニウムなどの栄養塩を与えても、高温下におけるサンゴの白化を防げなかったことから、「高温下でサンゴが白化するのは、サンゴが共生藻に窒素などの栄養塩を十分供給できなくなり、その結果共生藻がサンゴから逃げ出すためである」という仮説は否定された。サンゴ群体の光合成の温度依存性が、培養共生藻で報告されている温度依存性と似ていたことから、高温下では共生藻の光合成が阻害され、その結果共生藻が排出される可能性が示唆された。高温および強光ストレスを受けたサンゴは、変性した共生藻を選択的に排出していた。強光ストレスは、他のストレスと異なり、直接共生藻に作用し、クロロフィルを分解した。ストレスの種類が異なれば共生藻の変性過程も異なることが示された。
サンゴ、白化、共生藻、環境ストレス、栄養塩