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[研究担当者] |
高 世東a) |
坂本和彦a)・村野健太郎b) |
a)埼玉大学大学院理工学研究科、〒338 埼玉県浦和市下大久保255 |
b)国立環境研究所、〒305 茨城県つくば市小野川16-2 |
2,172千円
バイオブリケットは一つの複合固体燃料であり、70〜85%の石炭と15〜30%のバイオマスとの混合物を原料として、その混合物に硫黄固定剤を添加して、何らの粘結剤を添加せずにロール型プレスで高圧で圧縮成型し、調製される。バイオブリケットは原炭に比べて、燃焼排出物は大幅に低減され、未燃灰分も少なく、硫黄の固定率も高いと期待される。本研究の調査結果により、重慶地域における農作物の藁や茎の廃棄物及び大鋸屑などの木材廃棄物も極めて豊富であり、副原料であるバイオマスとしての年間総生産量は1,800万トンに達していることが分かった。従って、重慶の酸性雨汚染防止対策の一つとして、バイオブリケットの製造技術の適正化のためバイオマス原料はかなり豊富であると言える。重慶市で採集された七種類のバイオマス(木屑、モミガラ、トウモロコシの藁、小麦の藁、高梁の藁、雑草、稲の藁)及び瀋陽市で採集されたモミガラの水溶性成分分析及び燃焼試験の結果によると、バイオマスの種類及び地域によってその水溶性成分並びに燃焼性硫黄分は異なり、木屑がいずれも少なかった。そのため、木屑はバイオブリケットの最適副原料であると考えられる。バイオマス中の硫黄の大部分は無機塩形態で存在し、バイオマス燃焼からのHF、HCl、SO2の排出量は少なく、1kg当たりの排出量はそれぞれ0〜43、16〜912、114〜789mgの範囲であった。原炭と木屑から調製したバイオブリケットの燃焼試験の結果によると、大気汚染物質排出量は大幅に低減され、二酸化硫黄の排出抑制効果及び灰分の低減率もそれぞれ約82%及び25%に達していた。
バイオマス、バイオブリケット、燃焼実験、硫黄固定化、酸性雨