研究成果報告書 J96B1512.HTM

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[B−15 アジア太平洋地域における温暖化対策分析モデル(AIM)の開発に関する途上国等共同研究]

(1)温室効果ガス排出モデル(AIM/emission)の開発に関する共同研究

��韓国モデルの開発に関する国際交流研究


[研究代表者]

祥明大学

●李 東根

祥明大学 フェロー

●李 東根

[国立環境研究所]

地球環境研究グループ 温暖化影響・対策研究チーム

 

●森田恒幸・甲斐沼美紀子・甲斐啓子


[平成7〜8年度予算合計額]

18,056千円

(平成8年度予算額 9,030千円)


[要旨]

 温室効果ガスによる地球温暖化の可能性は深刻な問題と認識され、韓国でも気候変動に対して国レベルの対策が検討されている。本研究では、温室効果ガスのうち最も大きな割合を占める二酸化炭素の対策を検討するため、韓国の二酸化炭素排出量の予測モデルを開発した。また、韓国国内では依然として、二酸化硫黄による大気汚染、酸性雨が深刻な問題と認識され、国レベルの対策が検討されている。このため、二酸化炭素削減対策の二酸化硫黄排出量への波及効果を明らかにするために、韓国の二酸化硫黄排出量の予測モデルを開発し、温暖化対策評価モデルとリンクすることにより、韓国の望ましい政策ミックスのあり方を検討する。
 二酸化炭素排出量分析に用いたモデルは、AIMエンドユースモデルの韓国用改良バージョンである。韓国の社会構造やエネルギーの消費構造に合わせてモデルを改良し、多様な税率による炭素税の導入、エネルギー節約機器に対する補助金の導入、投資回収年数の延長などのいくつかの政策シナリオをもとに、新たなエネルギー節約機器の選択のメカニズムを評価した。このまま対策をなにも行わないと仮定すれば、2010年での韓国における二酸化炭素の排出量は137.3MtCと推定されるが、鉄鋼業での炭素税、家庭部門での投資回収年数の延長、運輸部門での補助金と10部制の方策が実施されれば、13.3%である18.3MtCの二酸化炭素の削減が可能である。
 二酸化硫黄排出量分析に用いたモデルは、動学的最適化モデルであるGlobal2100モデルを韓国用に改良したものと、AIMエンドユースモデルを韓国の二酸化硫黄対策用に改良したAIM/KOREA SULFURモデルである。Global2100モデルによりマクロレベルでの韓国における二酸化硫黄の対策を評価し、AIM/KOREA SULFURモデルにより具体的な対策の評価を行う。
 今後、このモデルを二酸化炭素モデルと統合して、望ましい地域−地球の総合戦力を分析していく予定である。


[キーワード]

韓国、地球温暖化、二酸化炭素、二酸化硫黄、エンドユースモデル