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[研究代表者] |
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国立環境研究所 地域環境研究グループ ●清水 浩 |
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[環境庁 国立環境研究所] |
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地域環境研究グループ |
交通公害防止研究チーム |
●清水 浩、近藤美則 |
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水環境改善手法研究チーム |
●森口祐一 |
(委託先) |
東京大学大学院工学系研究科 |
●石谷 久 |
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東京大学工学部 |
●六川修一 |
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システム総合研究所 |
●佐藤成生 |
25,000千円
(平成8年度予算額 8,808千円)
地球温暖化間題について、内外の研究者により、さまざまな分野における対策技術が検討され、研究開発が進められてきた。そこで、対策技術の市場への導入を念頭においた包括的な評価をおこなうことが急務であるが、これにはライフサイクルアセスメント(LCA)が不可欠であると考えられる。ところが、実際のLCA手法には本質的な問題が残されており、この問題を解決する必要がある。
そこで本研究ではまず、LCA手法の中心的課題として、配分問題と波及追跡の問題に焦点を当て、これらの問題点を克服する新しいLCA手法を提案する。その上で、この新しい手法による評価モデル(ここではプロセス連関モデルとよぶ)を開発し、対策技術に投入されるエネルギー資源の採掘から最終利用までを考慮に入れたライフサイクル評価を行い、これを基に当該技術の地球温暖化対策としての有効性を評価した。
評価のための具体例として自動車を取り上げ、代替燃料車のCO2削減策としての寄与を調査した。この際、燃料としての必要エネルギーおよび、設備の製造に必要なエネルギーをも考慮に入れた。設備の製造に必要なエネルギー量の算定には、本研究で開発されたプロセス連関モデルを用い、自動車の走行エネルギーの算定には、別途開発した走行シミュレーションモデルにより推定を行った。算定の結果、各代替燃料車のCO2削減策としての有効性および提案したLCA手法の有効性が明らかになり、今後の地球温暖化防止対策に寄与する成果が得られたものと考えられる。
地球温暖化問題、CO2削減策、ライフサイクルアセスメント、配分問題、代替燃料車