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[研究代表者] |
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農林水産省 森林総合研究所森林生物部森林動物科 ●三浦慎悟 |
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[農林水産省 森林総合研究所] |
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北海道支所 |
鳥獣研究室 |
●斎藤 隆 |
東北支所 |
鳥獣研究室 |
●大井 徹、中村充博 |
森林生物部 |
森林動物科 |
●三浦慎悟 |
鳥獣生態研究室 |
●山田文雄 |
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鳥獣管理研究室 |
●堀野眞一 |
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昆虫生理研究室 |
●山内英男 |
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(委託先) |
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京都大学霊長類研究所 変異研究部門 |
●床武孝義、川本 芳 |
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27,224千円
(平成7年度予算額 8,861千円)
東北のニホンザルの中でも孤立化小規模化の著しいと考えられる秋田県と岩手県の個体群の分布についてアンケート調査を行った。岩手県では、五葉山地域の4ないし5群、秋田県では、白神山地と八幡平大深沢で群れの生息が確認された。孤立度の極めて高い五葉山個体群の群れを観察したところ、1991年から1995年の間、約20頭の個体数が維持されてきたことがわかった。群れの行動域は、五葉山東斜面から南斜面にかけての標高450−1300mの地帯で、面積は7.3��2であった。行動域の84.2%は林齢100年以上の天然林広葉樹林と針広混交林であった。
東北、関東、中部地方のニホンザル生息地24地点由来の計70個体についてmtDNAの変異を検索した。6塩基を認識する制限酵素28種類、7塩基を認識する制限酵素3種類を用いて血液ないしは皮膚から調製したDNAの切断パターンを電気泳動法で比較し、mtDNA変異の地理的分布にみられる特徴、地域個体群内の変異性、地域個体群間の分化について検討した。この結果、使用した31種類中19の制限酵素で個体変異が検出され、70個体は14種類のmtDNAタイプに分類でき、これらは2グループに大別できた。2グループの変異間には多数の塩基置換があり、東日本には母系の起源の大きく異なる2系統のニホンザルが分布すると予想された。
希少野生動物の保全の基礎データ収集に必要なDNA分析手法(マイクロサテライトDNAの1遺伝視座ごとの対立遺伝子決定法とmtDNAの塩基配列決定法)を開発し、モデルとしてエゾヤチネズミ個体群に適用した。この結果、遺伝的な空間構造をもつ場合があることが明らかになった。つまり、メスは血縁者同士が固まって分布していたのに対し、オスはランダムであった。オスの分敵行動が近親交配を回避させ、ひいては遺伝的多様性の維持に大きな役割を果たしていた。
これまでに得られたツキノワグマの生活史特性とブナ、ミズナラの豊凶頻度をもとにシュミレーションによって人口学MVPを試算した。この結果、孤立個体群については100頭がMVPであることが判明した。分布域が分断化されたツキノワグマの孤立個体群の保全管理の基本として、少なくとも100頭以上の集団サイズを維持することを目標にするべきと考えられた。また、複数集団の移動を想定してシュミレーションを行ったところ、隣接集団の存在が絶滅率を飛躍的に低下させる効果をもつことが明らかになった。
アマミノクロウサギの分布実態調査、行動調査および遺伝学的検討を行った。生息密度の比較的高い分布域は奄美大島で3地域、徳之島で2地域と少なく、個体群の断片化と縮小化傾向が進んでいた。2個体のウサギは谷部に巣穴を設け、巣穴を中心におよそ100〜200m以内で行動していた。また、活動時間は夜間を中心とし、昼間も若干の活動のあることが明らかになった。捕獲したクロウサギとニホンノウサギのmtDNAのCyt−bと12SrRNA領域を比較した結果、両者の塩基配列のいくつかの部分に差が見られた。
クマゲラの遺伝学的なMarkerとしてmtDNAを適用するために、アカゲラの血液や羽軸、クマゲラの糞やクマゲラの剥製の羽軸からのDNAの抽出を行った。その結果、血液からのDNAの抽出はもちろん羽軸や糞からも抽出できることがわかった。分析部位として、12S rRNA遺伝子からcyt−b遺伝子をコードしている領域までを選定し、プライマーの作成を行い、アカゲラの血液から抽出したDNAを用いてPCR法によるmtDNAの増幅を行い、一部のDNAを増幅することができた。
希少野生動物、遺伝的多様性、遺伝的距離、ハビタット、生存可能最小個体群サイズ、モデル