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[研究代表者] |
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農林水産省森林総合研究所立地環境都 ●堀田 庸 |
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[環境庁 国立環境研究所] |
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酸性雨研究チーム |
●佐竹研一 |
(委託先) |
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東京農工大学農学部大気環境学研究室 |
●戸塚 績・伊豆田 猛 |
9,000千円
(平成7年度予算額 2,800千円)
(1)黒ボク土(火山灰母材)、赤黄色土(非固結推積岩母材)または、褐色森林土(花崗岩母材)に硫酸溶液を添加し、人工的に土壌を酸性化させた。これらの土壌を諾めたポットにスギの2年生苗を移植し、12週間育成した。その結果、いずれの土壌でも、酸添加量の増加に伴って、土壌pHは低下したが、逆に水溶性Al濃度やMn濃度は増加した。また、土壌酸性化によるスギ苗の成長低下の程度は、土壌の種類によって異なり、同量の酸を土壌に添加した場合でも、黒ボク土に比べて、褐色森林土や赤黄色土においては、高濃度のAlが溶出し、それに伴う成長低下が著しかった。
(2)母材が異なる4種類の褐色森林土(火山灰母材、砂岩・粘板岩母材および花崗岩母材とする2種類)に硫酸溶液を添加し、土壌を酸性化させた。これらの酸性化させた土壌または、酸添加しない対照土壌を詰めたポットに2年生のスギ苗を移植し、12週間育成した。その結果、酸性化させたいずれの褐色森林土でも、土壌中の水溶性Al濃度の増加が20μg/g(ppm)より高くなると、明らかにスギ苗の乾物成長が低下した。
(3)塩基溶脱を伴う酸性化処理と塩基溶脱を伴わない処理を行った褐色森林土(花崗岩母材)でスギ苗を100日間育成し、その乾物成長と栄養状態への影響を調べた。その結果、土壌の水溶性Al濃度が100μg/g(ppm)以下の場合、スギ苗の乾物成長と土壌溶液の(Ca+Mg/K)/Alモル比との間で高い相関がみられた。(Ca+Mg+K)/Al比が10以下になると、スギ苗の乾物成長が低下し始め、その比が1.0では、対照区の値の50%に低下した。土壌におけるカチオンとAlのモル比は、スギ商の元素濃度と正の相関があり、Mg/Al比と根のMg濃度との相関が高かった。
以上の結果より、土壌における(Ca+Mg+K)/Al比は、我が国における酸性降下物による森林生態系被害の将来予測や臨界負荷量の評価において重要な指標になると考えられた。
酸性降下物、褐色森林土、土壌酸性化、塩基溶脱、スギ、成長影響