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[研究代奏者] |
農業環境枝術研究所 環境資源部 大気保全研究室 ●野内 勇 |
[農業環境技術研究所] |
環境資源部 大気保全研究室 ●野内 勇、細野達夫 |
環境管理部 影響調査研究室 ●鶴田治雄 |
14,449千円
(平成7年度予算額 4,819千円)
林地に対する酸性物質の乾性降下量を、林外雨・林内雨の物質収支から推定する方法、および代理表面法の一種である、テフロンチップを用いる方法を用いて推定することを試み、以下の結果を得た。(1)樹木のない場所(農地)に囲まれた比較的小規模な林地内のスギで、林外雨・林内雨の分析から物質収支モデルを用いる方法で乾性降下量を推定すると、乾性降下量は湿性降下量(降雨)の4倍にも達すると見積もられた。また、樹体についた乾性降下物が洗い流され、この物質収支モデルが成り立つためには、10〜15mm以上の日雨量が必要であると推察された。(2)模擬枝(テフロンチップ)を用いて、樹木に村する酸性物質の乾性降下量を推定する方法について検討した。模擬枝への付着量と実際の樹木の枝への付着量との関係は直線関係がみられたが、その傾きは成分によって異なった。
山岳地域における霧水・雲水中の過酸化水素濃度の測定を行った結果、最高4ppm程度の濃度を観測した。過酸化水素を高濃度で含む人工酸性雨を農作物に暴露し、その影響について検討した結果、液相中の過酸化水素は環境濃度の数十倍の高濃度においても植物の生長に何ら影響を及ぼさなかった。
スギ苗に村する人工酸性雨散水実験を行い、人工酸性雨の酸性度と生長等との関係を検討した。その結果、1年間あまりのpH2.5程度の人工酸性雨散水によってスギ苗が枯死に至るようなことはなく、また生長量にもあまり影響がみられなかったが、樹体からのカチオンのリーチング量がpH3.0以下の人工酸性雨散水により促進される傾向がみられた。
乾性降下物、林地、過酸化水素、リーチング