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[研究代表者] |
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国立環境研究所 地球環境研究グループ |
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温暖化現象解明研究チーム ●向井人史 |
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[環境庁 国立環境研究所] |
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地球環境研究グループ |
温暖化現象解明研究チーム |
●野尻幸宏・向井人史 |
化学環境部 |
化学動態研究室 |
●田中 敦 |
26,861千円
(平成7年度予算額 13,543千円)
海洋と大気の二酸化炭素の交換について炭素同位体比の観点から検討を行うべく、太平洋上の航路をその大気サンプリングコースとして設定し、定期的な試料の採取を開始した。この航路は日本−オーストラリアのコンテナーの定期船舶と日本−カナダ間の材木運搬船の航路であり、これによって太平洋上の二酸化炭素濃度と同位体比の広い範囲での緯度分布が測定される。
採取試料を処理するためのラインを試作し、炭素、酸素同位体比の質量分析装置による測定法の検討を行った。この方法を実試料に適用し、炭素、酸素の同位体比の測定を行った。炭素同位体比は二酸化炭素濃度増加とともに低くなり、化石燃料起源の大気への放出を示していたが、酸素同位体比は濃度が下がる中緯度で同時に下がる傾向を見せており挙動が異なっていた。今後、測定を継続することによって、二酸化炭素の起源に関しての新たな情報源となるであろう。
二酸化炭素、同位体比、海洋、土壌、緯度分布