
|
| |
|---|---|
(954Kb)
|
[研究代表者] |
||
国立環境研究所 |
||
地域環境研究グループ |
新生生物評価研究チーム |
●近藤矩朗 |
[環境庁国立環境研究所] |
||
地域環境研究グループ |
新生生物評価研究チーム |
●近藤矩朗・佐治 光・中嶋信美 |
生物圏環境部 |
環境植物研究室 |
●清水英幸 |
(委託先) |
||
神戸女子大学 |
●橋本 徹 |
|
45,106千円
(平成7年度予算額 16,139千円)
UV−Bによる植物の成長阻害のメカニズムを明らかにすることを目的として、肥料を与えたキュウリと与えないキュウリにUV−B照射をしたときに、第一本葉が受ける影響を比較した。肥料添加を行うと、第一本葉の成長は促進されたが、UV−B照射により成長が顕著に低下し、その効果は窒素で最も大きかった。UV−B照射により第一本葉の光合成活性が低下し、アスコルビン酸ペルオキシダーゼの活性は増加した。この結果は、UV−B照射を受けた第一本葉において活性酸素が発生している可能性を示唆しており、光合成活性低下に活性酵素が関与していると思われる。UV−B照射により第一本葉のサイトカイニンに対する感受性が低下した。また、肥料添加による成長促進物質の増加がUV−B照射により抑制された。これらの結果より、肥料添加を行ってUV−B照射したときの第一本葉の面積成長低下は、サイトカイニンなどの植物ホルモンに対する感受性の低下や、ホルモン活性の低下によって引き起こされたと考えられる。
紫外線量の増加が植物に及ぼす影響の一つにDNA損傷がある。DNA損傷産物のうちシクロブタン型ピリミジン二量体(CPD)、(6−4)型光産物(6−4PP)の修復活性をキュウリ、ホウキモロコシ、ホウレンソウで調べた。キュウリでは暗修復活性はほとんど検出できなかったが、ホウキモロコシでは検出された。ホウキモロコシではDNA損傷とアントシアニン合成の阻害に関連が見られた。CPD及び6−4PPの光修復活性はどの植物でも検出され、その性質は微生物で報告されているものと類似していた。また、ホウレンソウ葉緑体には光修復活性が検出されなかった。将来、UV−B抵抗性の分子遺伝学的な解析をするため、UV−B感受性突然変異体を単離した。
成長阻害、植物ホルモン、DNA修復、光修復、突然変異体