研究成果報告書 J94G0122.HTM

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[G−1.砂漠化と人間活動の相互影響評価に関する研究]

(2)半乾燥・半湿潤地域における砂漠化におよぼす人間活動の影響評価に関する研究

�∈叔�化を引き起こす社会経済的要因に関する研究


[研究代表者]

 

農林水産省 農業総合研究所

●水野正己

農林水産省 農業総合研究所

 

企画連絡室 企画科長

●水野正己

海外部部長

●白石和良


[平成4〜6年度合計予算額]

10,974千円(平成6年度予算額 3,657千円)


[要旨]

 中国の砂漠化(水土流失を含む。以下、同じ)の根本原因は、�”郎ぁ↓�環境意識の欠如および�A娃下圓紡个垢訛弍�も含めた砂漠化に対する政策の誤りである。即ち、第1に、貧困は人口増加をもたらし、人口増加は食料と生活エネルギー確保のために無計画、無秩序な森林破壊や過放牧による草地破壊をもたらし、その結果、砂漠化が惹起されることとなったこと、第2に、環境意識の欠如は、生態環境の復元力(人口扶養力)を超えた人口の扶養を環境に強いるため上記のような破壊をとまどうことなく人間に行わせることとなり、その結果、砂漠化が惹起されることとなったこと、第3に、政策の誤りは、前2者の誤りを政策として推進するという誤りに加えて、現実に担当する農民の利益に配慮しないまま、背伸びした工業化推進や砂漠化防止を推進したため、砂漠化が加速して進行することとなったことである。しかしながら、1978年の改革開放政策への転換によって、このような状況にも変化が生じている。即ち、第1は、経済の発展に伴って、貧困は徐々にしろ解消への道をたどり始めるとともに、その最大の原因である人口増加に対して抑制政策が取られたことである。第2は、環境意識が中国政府はもとより末端の農民にまで浸透を開始したことであり、例えば、植樹造林が国策として推進を開始したことである。第3は、政策が現実的、かつ、適正なものへと修正されたことであり、例えば、環境重視政策が推進されるとともに、砂漠化防止を現実に担当する農民の利益に配慮した政策が採用されていることである。この結果、一部の地域では、砂漠化の進行が抑制され、また、砂漠化した土地を再生させるという事例も生ずるに至っている。ただし、これは、未だごく一部の地域での先進事例であり、これとは反対の動きを示している地域も多い。中国全体としては、砂漠化防止のためには一段の努力が求められるとともに、先進事例を正しく保護、誘導し、拡大させていくことが必要となっている。


[キーワード]

貧困、人口増、環境意識、政策妥当性、農民利益の保護