研究成果報告書 J94D0232.HTM

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[D−2.海洋汚染物質の海洋生態系への取り込み、生物濃縮と物質循環に関する研究]

(3)海洋汚染の生物モニタリング及び汚染メカニズムに関する研究

�▲ぅ襯�、アザラシ等の被害実態及び生体濃縮過程の解明


[研究代表者]

国立科学博物館  ●山田 格

[文部省 国立科学博物館 動物研究部]

動物第三研究室  ●窪寺恒巳

(委託先)

東京大学

●宮崎信之・後藤直彰

 

京都大学

●中村 泉

 

国立極地研究所

●内藤靖彦

 

北海道大学

●島崎健二教授

 

東海大学

●沼知健一

 

佐賀医科大学

●篠田謙一

 

鳥取大学

●島田章則

 

岩手医科大学

●木田雅彦

 

聖マリアンナ医科大学

●鷲見 和

 

神戸女学院

●川合慎一郎・山本義和

 

愛媛大学

●立川 涼・田辺信介


[平成2〜6年度合計予算額]

40,649千円(平成6年度予算額 8,327千円)


[要旨]

 海棲哺乳類の形態や生態に関する研究の経過で、かれらの体内に有機塩素系化合物や重金属などの人類が生産した汚染物質が蓄積していることが判明してきた。本研究では、生態系の最高位に位置する捕食者である海棲哺乳類の組織内に蓄積しているこれらの汚染物質の定量的分析をおこなうことで、食物連鎖の産物としての汚染物質の濃縮の結果や、汚染物質の地球規模での動態を解明することをめざしている。本研究の結果、南極海のように人類が汚染をもたらす度合いがもっとも低いと考えられる水域においてすら、深刻な汚染の実態があることが確認された。また、現状では少なくともある特定の汚染物質の濃度が低いとされる水域でも、遠くない将来には他の水域と同様な汚染にみまわれる可能性が示唆される。本研究ではわが国の研究者だけでなく、世界16ヶ国の研究者と様々なレベルで研究協力をおこない、1993年2月には海棲哺乳類の解析結果と海洋汚染に関する国際シンポジウムを開催し、汚染の現状の把握、海洋汚染の海棲哺乳類への影響を討議した。本研究の過程で、海棲哺乳類が相当量の汚染物質を蓄積していることが明らかになったが、汚染された結果が生物の生理機能や遺伝子にどのように影響しているかを解明していく必要性が指摘された。


[キーワード]

イルカ、アザラシ、海洋汚染、有機塩素化合物、重金属