研究成果報告書 J94D0211.HTM

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[D−2.海洋汚染物質の海洋生態系への取り込み、生物濃縮と物質循環に関する研究]

(1)海洋汚染物質の物質循環と発生源に関する研究

�ヽね留�染物質の起源と挙動の解明


[研究代表者]

資源環境技術総合研究所

●宮崎 章

[通商産業省 工業技術院 資源環境技術総合研究所]

水圏環境保全部

●宮崎 章

水圏環境保全部 水質計測研究室

●冨永 衛・田尾博明・今川 隆・山下信義


[平成2〜6年度合計予算額]

51,397千円(平成6年度予算額 10,881千円)


[要旨]

 海洋汚染物質の挙動や発生源を推定する手法として、鉛の同位体比並びに有機塩素化合物の異性体分布を指標とするフィンガープリント法を開発し、日本近海や大洋域の海水及び底質に適用した。その結果、東京湾など産業活動の活発な沿岸域の鉛同位体比は太平洋の海水中の鉛同位体比と大きく異なっており、この同位体比の相違を検討することにより産業活動の影響を推定するできることが分かった。有機塩素化合物ではダイオキシン類に比べて環境中に広く分布しているにもかかわらず、未知な部分が多いポリ塩素化ナフタレンの起源を解明するため、その異性体ごとのスタンダードを合成して分析法を確立すると伴に、様々な発生源における異性体分布のデータベースを作った。実際の底質試料を分析して、各発生源の異性体分布と比較することにより、洞海湾、京浜運河、鶴見側などの比較的高濃度の汚染が確認された地域のポリ塩素化ナフタレンは、焼却施設由来のものではなく、ハロワックスなどかつて化学的に合成されたものが主であることが明らかとなった。又、この異性体分布から環境中では特定の異性体の分解率が高いことも推定された。有機スズ化合物に関しては、分析試料の保存中に吸着やプランクトンによる吸収などが間題となっていたため、試料採取現場にてカラムに濃縮・固定化する方法を開発した。


[キーワード]

海洋汚染、有機スズ化合物、鉛、有機塩素化合物、排出源