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[課題研究代表者] |
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国立環境研究所 ●安岡善文 |
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[環境庁 国立環境研究所] |
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社会環境システム部 |
情報解析研究室 |
●安岡善文、山形与志樹 |
資源管理研究室 |
●乙間末広 |
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地球環境研究グループ |
森林減少・砂漠化研究チーム |
●宮崎忠国 |
(委託先) |
東京大学生産技術研究所 |
●柴崎亮介 |
東京大学工学部 |
●藤村貞夫 |
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岩手大学工学部 |
●横山隆三 |
55,687千円
(平成5年度予算額 19,152千円)
本研究の目的は、NOAA AVHRRデータによる東南アジア地域のモザイク画像作成、及びそれに基づく主題図(植生分類図及び植生指数図)の作成手法を確立することである。このために、衛星画像を合成し、精度良く地図上に重ね合わせるための幾何補正手法、及び撮影日や撮影時刻の異なったデータからむらのないモザイク画像を作成するための放射量補正手法の開発を行った。さらに、作成された主題図の時系列解析により、植生の経年変化を調査する手法の開発をした。
衛星画像は太陽、センサー、標的の位置関係によって各種の歪みが生じる。本研究では、地上基準点(GCP)が少ない場合でも幾何補正を可能にするとともに、センサーの走査角及び地表面の標高による幾何的歪みを精度良く補正する新しい手法を開発した。
また、観測時刻による放射照度の違いを補正する放射量補正手法の導入と、異なる画像における対応点の自動選定手法の開発により、海岸線だけでなく空間的特徴に欠ける内陸部分においても不連続性はほとんど見られない良好なモザイク画像が作成できた。植生の活性度を精度よく評価するために、衛星センサーが備えるべき分光特性についても検討した。
大気効果はLOWTRAN-7によるシミュレーションにより徹底的に調べた。その結果をもとに対象領域のデジタル標高モデル及び大気モデルが与えられていることを前提として、NDVI分布図を作成する方法を提案し、実際のAVHRR画像に適用して、精度の高い植生指標分布図が得られることを確認した。
以上の開発、検討結果を基に、東南アジア及びインド地域のモザイク画像ならびに植生指数画像を作成し、その経年変化を評価した。さらに、地表面被覆の変化を精度良く抽出する目的から、各年次の画像スペクトル特性を主成分分析と波形相関法によって比較した。後者は検出感度の高い変化抽出手法であるが、AVHRR画像への適用には問題点もあることが明らかになった。
リモートセンシング、植生指数図、モザイク画像、NOAA、東南アジア