研究成果報告書 J93B1620.HTM

検索画面に戻る Go Research



(642Kb)

[B−16 家庭等における二酸化炭素排出抑制システムに関する研究]

(2)家庭等における二酸化炭素排出抑制のための太陽エネルギーの利用促進に関する研究


[研究代表者]

国立環境研究所  ●若松伸司

[環境庁 国立環境研究所]

地域環境研究グループ

統括研究官

●内藤正明

 

都市大気保全研究チーム

●若松伸司・上原 清

 

交通公害防止研究チーム

●清水 浩

(委託先)

東北大学

●吉野 博

 

東北工業大学

●石川善美

 

室蘭工業大学

●窪田英樹・鎌田紀彦

 

東京理科大学

●真鍋恒博


[平成3〜5年度合計予算額]

30,973千円

(5年度予算額10,324千円)


[要旨]

 モデル住宅を用いて太陽エネルギーの利用方法の検討を行ったところ給湯システムヘの利用が最も実用的であり、その効果も高いとの結果が得られた。
 仙台市に建設された自然エネルギー利用住宅の熱環境性状や自然エネルギー利用システムの性能およびエネルギー消費量などについて、実測調査を行い、冬期における住宅内の温度分布を明らかにした。家屋内の温度は、高い断熱気密性能と暖房設備および自然エネルギー利用システムの効果などが相まって、外気温に比べて大きな温度差を保つことができた。
 家屋周囲に埋没したクールチューブによって、冬期は、外気温よりも高い温度の空気を室内へ供給することができた。クールチューブファンの動力源の一部に太陽光発電システムを用いた。太陽電池の変換効率は約11%であった。また高断熱・高気密住宅に通風システムを導入することにより夏季における居住環境の改善とエネルギー消費の低減がはかられることが示された。


[キーワード]

太陽エネルギー、蓄熱槽、パッシブソーラーシステム、エコハウス