検索画面に戻る Go Research



(441Kb)

[C−1.東アジアにおける酸性・酸化性物質の動態解明に関する研究]


(2)東アジアにおける大気動態解明のための航空機等を用いた観測に関する研究


�B腟っ罎糧�量パーオキシアシルナイトレート類およびその関連化合物の可搬型及び航空機搭載型の自動採取・計測システムの開発に関する研究


[研究代表者]

 

国立公衆衛生院

●渡辺征夫

[厚生省 国立公衆衛生院]

 

地域環境衛生学部 環境評価室

●渡辺征夫

             部長

●溝口次夫


[平成2〜4年度合計予算額]

16,430千円


[要旨]

 反応性の窒素化合物の重要なリザーバーとして,注目されているパーオキシアシルナイトレート類[PANs,ここでは;パーオキシアセチルナイトレート(PAN)およびパーオキシプロピオニルナイトレート(PPN)]のための航空機調査,遠隔地調査に適した軽量で可搬型の試料採取装置や高感度計測法を開発し,広域の汚染実態の解明を目的に研究を行い,以下の成果を得た。
 ①冷媒として,ドライアイス/エタノールや粉末状ドライアイスを用いてPANsを捕集したトラップを保存することにより,1週間での分解は15%以内に抑えられるので,航空機や離島での調査に利用できることが分かった。②注射筒を利用した簡易型試料採取法と信頼性の高い航空機搭載型の採取装置を開発した。③非放射線型ECDにより,感度は悪いがPANsの分析が可能であることが分かった。④対馬での4日間の調査から,PAN,PPNの濃度は0.02−0.8ppb,0.002−0.056ppbと約40倍の変動を示し,PPN/PANの比率は約9%で,たいへん高い相関を示した。PANsはガス状硝酸・亜硝酸と強い相関があり,それらの数倍の高濃度であった。隠岐での6日間の調査では,PANで0.10〜0.35ppb,PPNが0.005〜0.035ppbと,都市に比較すると1桁低い濃度を観測した。4回の航空機による調査では,PANとPPN,PANsとNOxの間に良好な相関が認められ,2000m以上の層と1300m以下の層で両者の比率が顕著に異り,NOxの濃度が低い時にPANsの比率が高くなる傾向を有していた。


[キーワード]

 東アジア 窒素循環 有機窒素化合物 PAN PPN