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[研究代表者名] |
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国立環境研究所 |
●安藤 満 |
[環境庁 国立環境研究所] |
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地域環境研究グループ開発途上国健康影響研究チーム |
●安藤 満 |
環境健康部保健指標研究室 |
●山元昭二 |
福岡女子大学 |
●若松國光 |
日本農村医学研究所 |
●松島松翠、浅沼信治 |
松本歯科大学 |
●川原一祐 |
(委託先) |
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山梨医科大学 |
●入來正躬 |
25,361千円
夏期の暑熱の著しい大陸内陸部やヒートアイランド現象の大都市部では、温暖化により暑熱の増大が予想されるため、暑熱負荷がもたらす健康リスクについて研究した。夏期の暑熱負荷の典型的事例として、熱波の健康リスクについての疫学調査を中国中南部において実施した。その結果、平均気温が数日連続して32℃を超えた最初の猛暑の時期に熱射病患者が多発する一方、再度の猛暑の時期における熱射病患者の発生は最初ほど著しくなかった。熱射病患者の死亡動向と気温との関係も類似した傾向を示すが、患者発生動向ほどには明確ではない。
中国において熱波による健康障害が観察された時期の気温に、IPCCの2030年の上位昇温予測値(BaU)を加味した気温下でモデル実験を行い、暑熱による動物の細胞、組織への影響の発現機構を解明した。その結果、熱射病の発生にまで至らない低い核心温によっても、肝静脈周囲の細胞に特異的な腫大と膨化変性が起こり、細胞のラジカル障害と障害に対する生化学的適応が発現することが明らかになった。また中枢神経系の機能にも影響し、暑熱下では総睡眠に占める逆説睡眠の割合が、弱齢動物に比べ高齢動物では有意に増加し、暑熱が睡眠の質を変えることが明らかになった。この研究の結果、暑熱負荷の増大は人に対して広範な健康リスクをもたらす可能性があることが判明した。
健康リスク、熱ストレス、熱波、ラジカル障害、中枢機能