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[研究代表者] |
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森林総合研究所 |
●垰田 宏 |
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[農林水産省林野庁 森林総合研究所] |
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北海道支所 |
造林研究室 |
●金澤洋一、九島宏道 |
防災研究室 |
●北原 曜、斎藤武史 |
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土壌研究室 |
●太田誠一、大友玲子 |
樹木生理研究室 |
●田淵隆一 |
東北支所 |
土壌研究室 |
●池田重人、佐々朋幸 |
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防災研究室 |
●大丸裕武、北田 正 |
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森林環境部 |
立地評価研究室 |
●小林繁男、田中永晴、酒井寿夫 |
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土壌物理研究室 |
●宮川 清 |
種生態研究室 |
●垰田 宏 |
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気象研究室 |
●大谷義一、森澤 猛 |
森林災害研究室 |
●後藤義明 |
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防災林研究室 |
●山野井克己 |
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生産技術部 |
更新機構研究室 |
●桜井尚武 |
植生制御研究室 |
●奥田史郎 |
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物質生産研究室 |
●梶本卓也、千葉幸弘、大澤奈保子 |
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木材利用部 |
材質研究室 |
●太田貞明、平川泰彦、藤原 健 |
34,374千円
温暖化が高山・亜高山帯の植生に及ぼす影響を解明するため、この地域に発達する各種の植物群落の生育環境を調査した。温暖化によって、冬季の積雪量が変化すると同時に融雪時期が早まる。雪田の熱収支モデルにより、融雪過程を推定し、実測値との高い相関を得た。現在の森林植生帯の分布は主として温度条件に基づいているが、細部では一致していない。冬季の季節風の影響は積雪量に関与し、高木林の形成に大きな意味を持つ。同時に、森林の存在が積雪量の増加と雪解け時期に影響を及ぼしている。土壌中の有機物量はリターの供給量と分解量の差を示すものであると同時に立地環境としても重要である。温暖化はリターの供給と分解の双方を増加させる。気温と地温の変動のずれが植物の生育にどのように作用するかの解明は不十分である。また、過去の人為的影響は亜高山地域にも広く及んでいることが示唆された。環境条件の変化から予想される植生の変化と生態遷移による変化との関係も明らかにする必要がある。これまでに、幾つかの環境要因と植物の生育の関係が明らかになったが、環境−植物群落の相互作用についての解明は充分でない。
高山・亜高山帯、気候変動、積雪環境、植生変化、土壌環境、年輪