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[研究代表者] |
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国立環境研究所 |
●鷲田伸明 |
[環境庁 国立環境研究所] |
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大気圏環境部 大気反応研究室 |
●今村隆史、三好 明、山本和典、關 金一 |
地球環境研究グループ 温暖化現象解明研究チーム |
●坂東 博 |
28,910千円
大気中で重要なフリーラジカル反応の速度を決定するためにはフリーラジカルを直接検出する装置が必要である。本研究においては新しく高感度光イオン化質量分析計を製作した。この装置は従来のものより50倍の高い感度を有し、これまで不可能であったフリーラジカルの検出が可能となり、精度の高いフリーラジカル反応速度の測定が行われた。行われた主な研究は以下のとおりである。
1)CH3O2十NO2→CH3O+NO2の反応速度の決定
CH3O2ラジカルの反応はメタンの酸化反応において最も重要な反応の一つである。このラジカルの直接検出法としては感度の低い紫外吸収法しかなかった。本研究では、高感度光イオン化質量分析法でCH3O2ラジカルが直接検出され、これまでIUPACで推奨されてきた反応速度定数が50%近く小さい値であったことが判明した。求められた反応速度定数は(11.2±1.4)×10-12��3molecule-1s-1であった。
2)HOCOラジカルの検出とHOCO+O2→HO2十CO2の反応速度の決定
HOCOラジカルは大気中で重要な反応OH+COで生成する反応中間体である。このラジカルの存在が世界で初めて直接検出法により証明され、OH+CO反応でCOがCO2に変換される反応機構の詳細が明らかになった。さらにHOCO+O2→HO2十CO2の反応速度も決定された。
3)HO2十NO→OH+NO2の反応速度
光イオン化質量分析計の高感度化によりHO2ラジカルの検出も行われ、上記の反応の速度も測定された。
CH3O2、HOCO、HO2、光イオン化質量分析計、反応速度