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[研究代表者] |
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資源環境技術総合研究所 |
●水野光一 |
[通商産業省 工業技術院 物質工学工業技術研究所] |
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化学システム部 |
●神澤千代志、大久保悌二 |
化学システム部 システム解析研究室 |
●佐藤眞士、菅田 孟、中澤宣明、佐古 猛 |
23,912千円
超臨界水は反応性が高いのみならず、温度あるいは圧力を変えることにより反応選択性を制御することも可能である。本研究ではこの超臨界水を用いた特定フロン等の加水分解について検討を行った。まず、回分式のSUS316製のマイクロリアクターを使用して、四塩化炭素、CFC−11、CFC−12、CFC−113、CFC−13の分解性を検討したところ、超臨界水の密度が大きいほど分解率が高くなること、分解のし易さは前記の順番で後のものほど分解し難くなるが、特定フロンではないCFC−13以外はほぼ分解できることが分かった。次に流通式の反応装置を使用して、CFC−11の分解速度について検討した。温度380℃では、反応速度は圧力とともに上昇し、超臨界水の密度あるいは誘電率との相関が強いことが分かった。超臨界水だけを使用した場合には生成するハロゲン化水素による反応器の腐食が大きいので、ハロゲン化水素の中和無害化と腐食抑制及びフロンの分解促進を図るために水酸化ナトリウムを添加したところ、腐食が大幅に低下するとともに、水酸化ナトリウムの添加量に比例して分解率が向上した。
フロン、破壊技術、超臨界水、加水分解