研究成果報告書 J92A0421.HTM

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[A−4.紫外線の増加が人の健康に及ぼす影響に関する研究]

(2)紫外線による免疫機能等生体防御機能の低下に関する研究

�”存業�生物感染の影響促進


[研究代表者]

 

国立予防衛生研究所

●山本紀一

[厚生省 国立予防衛生研究所]

 

ウイルス�吃�

●山本紀一

獣医科学部

●浅野敏彦

細菌部

●塚野尋子

生物活性部

●鈴木和男

細菌・血液製材部

●木ノ本雅通

[研究協力機関]

千葉大学医学部第一微生物学教室

●伊勢川直久

日本医科大学微生物・免疫学教室

●高橋めぐみ、渡理英二

[研究委託機関]

九州大学医学部皮膚科学教室

●堀 嘉昭、安元慎一郎


[研究期間]

平成2〜4年度


[平成2〜4年度合計予算額]

28,975千円


[要旨]

 紫外線による免疫低下とそれに基づく感染症拡大のリスクについて研究した。この分野は研究が緒に就いたばかりで方法論も確立しているとは云いがたいが、紫外線の免疫に対する影響の分野においては影響を受ける免疫機能の割り出しにつとめた。その結果、ワクチン免疫においては極く弱い一過性の体液性免疫の抑制のあること、モルモットを用いて弱毒結核菌(BCG)感作による遅延型過敏症のUVによる抑制が検証できること、照射部位におけるインターフェロン産生抑制、等が確認された。またUV照射は強いサンバーンを引き起こすがその程度に応じて血中のシアル酸が上昇してくることが判った。
 感染症拡大へのリスクを調べるアプローチとしては、In vitroにおけるウイルス感染と病原細菌の変異の問題を取り上げた。RNA型ウイルスの溶解型急性感染では宿主細胞の死と運命を共にし増殖拡大はみられなかったがDNA型のヘルペスウイルスで増殖性が増す場合のあることが確認された。更にEBウイルス持続感染系でウイルス遺伝子のDNAがUV−Bによって増幅された。仮性結核菌はUV−Cによって変異しその病原性を失ったがUV−Bにはその作用は見られなかった。
 個体レベルへの感染に対する影響としてマウスのヘルペスウイルス(HSV)感染系があげられる。免疫系の備わったマウスも予めUV照射しておくとHSVに感染するようになり帯状皮疹を形成した後最終的にヘルペス脳炎で死亡した。そのようなマウスにおいては表皮の抗原提示機能が低下しており、結果としてヘルペス特異な細胞性免疫の成立が低下していた。


[キーワード]

 UV−B、免疫機能低下、ウイルス遺伝子増幅、HSV感染症、血中シアル酸上昇