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[キーワード]大気大循環モデル、雲解像モデル、大規模凝結過程、対流システム、確率密度分布

[RF-061 Super-GCMの開発およびそれを用いた温暖化時のメソ気象現象変調に関する研究]

(2)雲解像モデルを用いた雲物理量の確率分布に関する解析[PDF](360KB)

  名古屋大学地球水循環研究センター

篠田太郎

  [平成18~19年度合計予算額] 4,494千円(うち、平成19年度予算額 1,750千円)

[要旨]

  本サブテーマでは、熱帯海洋上で発達した対流システムを対象として、水平解像度が1 kmの雲解像モデルCReSSを用いて再現実験を行った結果から、対流システムの盛衰に対応した確率密度分布 (Probability Density Function: PDF) を示すパラメータ (総水量と液水温位から計算される保存量sの標準偏差と歪度) の高度別の時間変化を示し、その物理的な解釈を行った。また、対流システムの盛衰を積雲質量フラックスや乱流運動エネルギーの値を用いて表現し、大気大循環モデル (GCM) における対流システムの盛衰と PDF を示すパラメータを関連づけて検討できることを示した。本サブテーマの解析成果は、並行して進められているサブテーマ(3)における GCM の大規模凝結過程の PDF を示すパラメータや雲量を予報変数とするスキームの結果を解釈する際に適用することができる。