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(0.85MＢ)

[B-58　家庭用エネルギー消費削減技術の開発および普及促進に関する研究]

（２）主要住宅設備及び機器類の特性に関する実験

　�　ー舁彌斬霎瀏�及び機器類に関する既存情報の収集物理的特性の把握

国土交通省国土技術政策総合研究所

　

　建築研究部

環境・設備基準研究室長

桑澤保夫

　住宅研究部

主任研究官

三木保弘

独立行政法人建築研究所

　環境研究グループ

客員研究員

堀　祐治

 

[平成15〜17年度合計予算額]

　平成15〜17年度合計予算額　11,017千円
　(うち、平成17年度予算額　3,640千円)

［要旨］

　冷暖房器具と冷蔵庫は,住宅内に設置される家電,設備機器の中で相対的に消費電力量が多く,かつ複数の要因によって消費量が決定される。本サブテーマでは特にこの2種類の家電,設備機器を対象に電力消費および動作特性を把握するための実験を行い、住宅のエネルギー消費予測に資することを目的としている。
　平成16年度までの実験から、ルームエアコンについては実使用状態における運転効率は定格の効率よりも悪く,定格と実使用状態との差は夏期よりも冬期のほうが大きかった。また,実使用時の負荷率は夏期よりも冬期の方が低く,運転効率を悪化させる主たる要因と推察された。従って実質的な省エネルギーを達成するためには,建物の熱負荷に見合った能力のルームエアコンを選定する事が不可欠であることがわかった。冷蔵庫については,冷蔵庫周囲温度,内容物量,周壁との距離,扉の開閉頻度と電力消費量との関係を実測した。その結果,機種の制御特性によっても異なるが,周囲温度,内容物量と電力消費量はほぼ比例関係にあること,壁体との距離の影響はほとんど見られないこと,扉の開閉時間よりも開閉回数のほうが電力消費量に大きな影響を及ぼすことなどが明らかになった。
　平成17年度には、エアコンの冷暖房能力とエネルギー効率の変化を実験によって明らかにし、定格値から実使用時のCOP算出の予測式を作成した。また暖房環境で快適性の高いとされる床暖房について、熱源におけるエネルギー効率から発熱面までの熱搬送経路における熱損失を実験より明らかにした。

［キーワード］

　住宅,省エネルギー,実証実験,CO2排出削減,家電機器