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[H-12 景観の変化から探る世界の水辺環境の長期的トレンドに関する環境社会学的研究]

(2)水辺環境変遷のアーカイブ作成と公開手法に関する研究

株式会社環境総合研究所

大西行雄

京都精華大学人文学部

嘉田由紀子

滋賀県立琵琶湖博物館

秋山廣光

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 15,774千円
 (うち、平成16年度予算額 4,100千円)

[要旨]

  本サブテーマ(2)では、水辺環境というような生活文化にかかわる写真情報のデジタルアー カイブ作成に必要な情報技術について、調査参加者からのヒアリングによって、ニーズ分析を行 った。
 その結果、1)現地調査の場で利用可能であり、かつ文字情報の蓄積が可能な画像データベース、 2)キーワードの合致による自動ハイパーリンクの生成が可能な文書情報システム、3)画像デー タベースを主体にして地図情報を取り込むことが可能な地理情報システム(GIS)のニーズが高い ことがわかり、それらの機能をひとつにまとめた形で画像データベースを作成した。

1 )調査現場で地域住民に写真を提示し、その画像にかかわる生活の記憶や体験などのインタビ ューを行う場合、モバイル対応の画像データベースが有効なツールとなる。現場での写真表 示機能のほかに、全文検索エンジンの機能強化などが必要とされるので、それらの機能を含 めてモバイル環境で動作する画像データベースを作成した。

2) キーワードを付与し、キーワードを用いて写真を分類する機能を強化した。統計情報につい ては、図表や文字情報などの書式が多様で統一化が難しいために、HTML文書の形で作成し、 キーワードによる分類機能と統計情報のハイパーリンク機能を組み合わせて効率よく、かつ、 見落としなく、写真と関連情報のリンク付けができる仕組みを画像データベースに追加した。

3) 既存の地理情報システム(GIS)の場合に、GIS機能が中心にあってそれにデータベースを付加 する構造のものが主体である。しかし、本研究調査のように、データが多様な場合には、む しろ逆に、画像データベースが主体にあってそれにGIS機能を付加する方式の方が使いやすい ものになることがわかり、GIS機能を画像データベースに付加した。

[キーワード]

 画像データベース、デジタルアーカイブ、全文検索、インターネット、地理情報システム