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(2.01MB)

[F―6 アジアオセアニア地域における生物多様性の減少解決のための世界分類学イニシアティブに関する研究]

(1)GTI地域プログラムの基本プロジェクト開発における分類学的側面に関する研究

Εぅ鵐疋優轡◆Ε織い砲ける微細藻類生息環境に関する研究

EFフェロー

Mary-Helene Noel

独立行政法人国立環境研究所

 

 生物圏環境研究領域系統・多様性研究室

笠井文絵・河地正伸

 生物圏環境研究領域長

渡辺 信

 〈研究協力者〉

 

 タイ カセサート大学

W. Yongmanitchai

 

Y. Paopun

 

D. Chonudomku1

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 4,838千円
 (うち、平成16年度予算額※2,419千円)
「※上記の予算額には、間接経費559千円を含む」

[要旨]

  アジアオセアニア地域では、自然環境の開発が急激に進行し、生物多様性の減少が
深刻な問題となっていることから、生物種インベントリーの整備が必要とされている。本研
究では、多様性および分類学情報の不足が最も深刻であると指摘されている微生物、特に微
細藻類について種多様性と生息環境に関する観測データの収集を行うことを目的として、サ
ンプリング、細胞計数、出現種の観察にいたる方法論の確立、および種の出現頻度と環境要
因の比較研究を行った。これまでの底生藻類に関する研究は、ほとんどが基礎生産に関する
もので、しかも珪藻以外の分類群は無視されてきた。これは、その他の底生藻類を対象とす
る調査の困難さの問題があったためだが、多様性研究の面からは、その他の分類群の調査も
重要であるため、本研究では、珪藻以外の底生藻類の種組成観察のための方法論を確立する
ことを目的とした。タイ南西部のアンダマン海沿岸に位置するラノンマングローブ林におい
て、6地点26サンプルを採集し、集積培養後に底生藻類の組成を調べた結果、珪藻を除いて
も、69種類を上回る属/種を含む多様性の非常に高い藻類相であることがわかった。底生藻
類の種組成、細胞数、および多様性指数はマイクロハビタットごとに異なり、一定の傾向が
示されなかったが、これはマングローブ林に生息する藻類が、この特にストレスが多い生態
系において生き残る手段を発達させているためであると考えられた。また、本研究において
非常に多数の珪藻以外の種が検出されたことから、本研究で用いられた方法論は、底生藻類
の多様性調査に有効な手段であることが示された。

[キーワード]

 環境要因、多様性測定、微細藻類、マイクロハビタット、マングローブ