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[E―3 荒廃熱帯林のランドスケープレベルでのリハビリテーションに関する研究]

(2)プランテーションや荒廃草地などのナチュラルフォレストコリドー導入に関する立地管理方法の開発

�� 多樹種を用いたランドスケープレベルにおけるプランニング

住友林業株式会社筑波研究所

松根健二・小松俊弘

 

 

〈研究協力者〉 住友林業株式会社筑波研究所

中村健太郎

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 5,803千円
 (うち、平成16年度予算額 2,303千円)

[要旨]

  急激に荒廃する熱帯降雨林を再生し、且つ残存する天然林の保全することは、地球環境の維持、 改善に貢献するものである。本研究では、焼畑や森林火災により草原化あるいは脆弱な疎林と化した熱 帯降雨林跡地において、多樹種を用いた植栽試験を実施し、その初期成長を明らかにするとともに、こ のような場所における森林造成の可能性を検討することを目的とした。 平成15年度の研究において、インドネシア共和国東カリマンタン州のスブル実験林に植栽された在来 種3種、外来種3種について、植栽後約5年のバイオマス量を推定した。在来樹種であるShorea gratissima、 Dryobalanops lanceolata及びPeronema canescensの林分の地上部バイオマス量はそれぞれ、1.09tDw ha-1、 1.10tDw ha-1及び7.44tDw ha-1であった。外来樹種であるShorea roxburghii、Tabebuia impetiginosa及 びEnterolobium cyclocarpumの林分の地上部バイオマスはそれぞれ、9.06tDw ha-1、29.91tDw ha-1及び 186.19tDw ha-1であった。これらの値をスブル実験林内の二次林やアラン・アラン草地バイオマス調査デ ータと比較すると、T.impetiginosaとE.cyclocarpumを除き供試した樹種の5年間のバイオマス固定量 は、実験林内の二次林より少なく、植栽間隔5mx4mのD.lanceolata及びS.gratissima林分における炭 素固定量は、アラン・アラン草地に比べても低かった。一方、外来種である2x2mで植栽されたE. cyclocarpumの林分は非常に大きなバイオマスを示した。平成16年度の研究では、これら6樹種を用いた 植林シミュレーションを行い、その事業の可能性を検討した。また、E.cyclocarpumのように成長が早 く、且つそのバイオマスを利用できる樹種という観点から、当該地域の在来樹種の中から、比較的成長 の早いと思われる3種(Octomeles sumatrana、Dillenia excelsa、Anthocephalus chinensis)について その材質を調べ、合板加工試験を実施した。これら3種は合板心材への利用が可能であることを明らかに し、3種の中、インドネシアにおける林分成長データの入手できたA.chinensisを昨年度の研究に供試し た6種に加えて植伐シミュレーションをした結果、植林事業の収益性は改善した。未利用樹種の探索とそ の造林技術の開発及び成長データの蓄積が当該地域において事業成立を促す鍵となりうることを示した。

[キーワード]

 リハビリレーション、荒廃熱帯林、プランニング、インドネシア共和国